夫婦喧嘩は、子供の前、特に2歳~6歳の前では見せないようにしたいですね。
それはなぜでしょう?
お父さんとお母さんの言い争いは、子どもに数多くの悪影響を与えてしまいます。
ある調査の結果によると、夫婦喧嘩をする頻度は月に1~2回が最も多いそうです。
全くの他人が夫婦として家族として一緒に生活している以上、意見の食い違いなどちょっとしたすれ違いで喧嘩をしてしまうのは、ごく当たり前のことだとは思いますが、それは大人の都合であり、子どもにとっては見たくないものです。
暴力的な喧嘩を見て育った子供は、他人の感情を読みとる能力が乏しく、逆に激しい口論をする喧嘩を見て育った子供は、他人の感情を読みすぎてしまう傾向があると言われています。
また、両親の喧嘩をいつも見て育った場合、自分の感情をコントロールすることができない傾向が強くなると言われています。
そして子供が成長していくにつれ、うつ病や不安症といった精神的に不安定な状態に陥ってしまうリスクを高めてしまうこともわかっています。
夫婦喧嘩は、子供の精神的なものだけではなく、人と接する時に起こる感情を投影してしまいます。
例えば、他人と接している時に困った時には、怒鳴ったり、暴力をふるってもいいんだと思ってしまうかもしれません。
夫婦にとってはちょっとした喧嘩でも子供にとってはとても辛く苦しいものなのだということを理解するようにしましょう。
大変だと思いますが、夫婦喧嘩を子どもに見せない努力を、夫婦ですることが大切だといえるでしょう。
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