子どもへのおもちゃの与えすぎが悪いことなのか、よく議論されますね。
おもちゃを与えすぎるのは良くない、という考え方の理由は、大きく分けて2つあります。
第1に、おもちゃが多すぎると次から次へと目移りして集中力のない子に育ってしまうから。
第2に、物を大切にする心が育たないから、というものです。
確かに、飽きっぽく、物を乱雑に扱う大人になってしまっては困ります。
でも、だからと言って、おもちゃを我慢させることが、忍耐力やひとつの物を大切にする心を育てるのかというと、そうとばかりは言えないという意見もあります。
あまりに我慢させてばかりいるのも、良い影響を与えないというのです。
それでは、いったい何が大切なのかというと、1つには与え方、2つには親や親族との関わり方、にあると言えそうです。
どんなにおもちゃがたくさんあっても、一人で遊ばせておくのでは意味がありません。
おもちゃの量や内容、質にこだわるよりも、それらを使って、どうコミュニケーションをとっていくのか、ということの方が実は重要です。
子どもは、おもちゃを媒介として、社会との関係性を育んでいきます。
子どもが心から楽しく遊べること、親も一緒に楽しく遊べること、これが良いおもちゃの条件だそうです。
そうはいっても、何の理由もなくいつでもおもちゃを買い与える必要はありません。
やはり、おもちゃは特別な日に貰える特別なもの、という意識を持つように、誕生日やクリスマスなどのイベントに、大切なものとして渡してあげるのがいいでしょうね。
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