パパは大黒柱として仕事をがんばり家計を支えている。
だから、パパがお休みの日に、子どもの相手もせずゴロゴロしていても、仕方ない。
…自分だけ休みがない状況に少しイラッとしつつも、そんな風に割り切っているママは少なくないですよね。
でも、待って。
24時間・365日、昼も夜も問わず家族のために動き回っているママたちに、声を大にしてお伝えしたいニュースがあります!
「育児ストレスをお金に換算したら1年で800万円だった」
という研究データが発表されたのです。
この研究は、ロンドン大学のダニエル・ハマーメッシュ教授たちが「育児にかかる時間的ストレス」をお金に換算してみたというものです。
『時間的ストレス』とは「自分のために自由に使える、まとまった時間が持てない」時に感じる不安感やイライラのことです。
この時間的ストレスは、子ども1人あたり1年で約6万6000ドル(約800万円)に換算されるそうで、「これは1年分の世帯収入に相当する」とハマーメッシュ教授は話します。
「パパの年収よりも高いわ!」というママも多いのではないでしょうか?子どもが何人もいる家庭はとんでもない金額になりそうですね。
この研究では、もう一つ面白い発見があったそうです。
それは、子どもが生まれた後、パパも時間的ストレスは増えるのですが、ママとは比べ物にならないようです。
また、ママのストレスは、パパが育児に積極的に参加してくれた場合でもなくならず、子どもが生まれてから3~4年は高いままなのだそうです。
そして時間的ストレスは、子どもが1人目であっても2人目であっても3人目であっても同じように高くなり、幼い子どもがいる家庭にさらに赤ちゃんが生まれた場合、ママのストレスは一層高まったそうです。
さらに、子どもが生まれた後はずっと、ママの時間的ストレスは高いままで、二度と出産前のようには下がることはなかったそうです。
確かに、子どもが何歳になっても、母親はずっと子どものことを考えたり、相談に応じてくれたり、あれこれと手を焼いてくれるケースが多いですよね。
この研究をしたハマーメッシュ教授は「この費用はあくまで推定値にすぎない」と強調し「それでも、ママの時間的ストレスを解消するのはお金がかかることだ」と述べているそうです。
そんなに過酷で大変と言われているママ業だけど、ママになったことを後悔する人はほとんどいないというのが、子育ての大きな魅力でもありますね。
子育てからはお金では表せない大きな喜びや満足感も得られるんですね。
とはいえ、家の外で稼いでいるパパだけが偉いわけじゃない!とママは胸を張って言いましょう。
<情報元>
FiveThirtyEight
ILLUSTRATION BY TOMI UM