インドの西ベンガルで、凶暴化して村を破壊していたゾウの群れが、ある赤ちゃんによって一瞬で静まった、という不思議なことがあったそうです。
2014年3月のある夜、西ベンガルのとある村に、暴れまわるゾウの群れがあらわれ、村を破壊し始めました。
この村に住むディパク・マハトさんは、このとき生後10か月の娘を別室で寝かせていましたが、家に衝撃と大きな音がして、あわてて赤ちゃんの様子を見に行ったところ、壁に穴があいていて、赤ちゃんのすぐそばに巨大なゾウが立っていたそうです。
赤ちゃんには、崩れた壁のモルタルやガレキが降りかかっていた上、凶暴化したゾウが動き出したら赤ちゃんの命はない、という状況でした。
しかし、ここで奇跡が起きたのです。
赤ちゃんが不意に泣き始めると、気が立っていたゾウが一瞬で静まったのです。そして、暴れるのをやめて赤ちゃんを長い鼻ですくいあげました。その後ゾウたちは赤ちゃんをそっと置くと、村を出て行ったそうです。
このときのゾウの襲撃で、村では3人の犠牲者が出たとのことですが、この赤ちゃんのおかげで、そこで止まった、といえるかもしれません。
赤ちゃんには、なにか不思議な力があるのかも、と思えるエピソードですね。