双子を見かけると、同じ年の子が、おそろいのファッションで、可愛らしい姿が印象的ですが、双子ママには双子ママの苦労があります。
たとえば赤ちゃんのころは同時に泣き出すとパニックを起こしてしまうママも多く、どちらから先におむつ、ミルクをあげればいいのか分からなくなることもあります。
赤ちゃん一人のお世話でも大変なのに、それが同時だなんて、想像しただけでテンパってしまいますね。
パパやおばあちゃんなどがそばにいれば、1人をお願いすることもできますが、そうでない場合はママ1人で全てこなさなければなりません。
さらに大きくなり、ハイハイや伝い歩きをするようになるとママ1人で2人追いかけることもあります。
バラバラの方向へ行ってしまわれてはどちらを追いかけていけばいいのか、2人そろっておとなしくベビーカーに乗ってくれればいいのに、など苦労は耐えないものです。
自己主張するようになると、お出かけの準備などで一方を待たせたりするなど、イヤイヤが始まるなど、小さなことでも手間取ります。
また、身体的なこととなると、2人は同じ年齢なので、病気への抵抗力も似たようなレベルです。そのため、病気も一緒にかかることが多く、たとえば上の子が感染病にかかったとすると、上の子の病気が治るころに下の子に移ってしまうのです。
兄弟姉妹でも同じようなことはありますが、双子の場合はそれがもっと顕著な状態だと想像できるでしょう。実際に、双子を育てているワーキングマザーが、子どもの看病をして2週間欠勤したら会社をクビになってしまった、という悲しい話もあったようです。
逆に、双子でも性格が違うため、自己主張が強くてかまってばかりの子と、おとなしくてつい放置気味になりがちな子と、親の対応が偏ってしまうことも悩みとなるようです。
双子育児の難しさは、性格も、好きなことも、好きな食べ物も、バラバラなのに、平等な愛情を注ぎながら、育てなければいけないところにもあるのですね。
双子を連れていると、人々の印象に残りやすく目立ってしまうため、人前に出かける時は悪目立ちしないよう神経を使う、と話すママもいます。
双子のママさんに出会ったら、双子について深く突っ込んで話を聞いて欲しくない人と、楽しい話題なら何でも聞いて欲しい、一緒に苦労話を分かち合いたいと言う人に分かれるようです。
また、よそのママさんに「双子より年子の方が大変よ」など、苦労を体験したことのない人に無神経なことを言われると、カチンとくる人も多いようです。これは双子に限らず、子育てをする人はみんな、体験したことがない人にあれこれ言われるのは嫌なものですよね。
ただ、成長すると2人で遊んでいる時間が長くなったり、反抗期に一方が問題を抱えた場合も、もう一方が親とのパイプ役になってくれることもあり、双子でよかったと感じる場面も増えるようです。
2人以上のきょうだいのいるママなら、その苦労がイメージしやすいかもしれません。
子どもが何人いても、みんなでお互いに助け合って子育てをしていきたいものですね。
Photo by Donnie Ray Jones