日本では「一億総活躍社会」を目指して女性の社会進出が求められていますが、一方で少子化の問題があるため出産や育児についても取り組んでもらいたいとも考えられています。
これらのことを踏まえて女性がライフスタイルを選んでいるにも関わらず、どんな選択をしたとしても女性がバッシングを受けてしまうという現実があります。
●矛盾してる!「日本の女性と出産と世間の声」
そんな『女性たちが生きにくい現状』を風刺したイラストがインターネット上で話題になっています。
「日本の女性と出産と世間の声」
少子化を加速させる世間のダブルバインド漫画。少子化対策と言うなら、育休産休有給を整えて、男性も女性も休みやすく長時間労働をさせない環境にして欲しい。 pic.twitter.com/4FMtutOjGk
— 原わた 「ゆがみちゃん」発売中 (@yugamico) 2014, 11月 4
<出典>Twitter
https://twitter.com/yugamico/status/529494102589468672/photo/1
男性は何歳で結婚しても、家事育児ができなくても責められることはないのに、女性ばかりが、結婚してもしなくても、子どもを産んでも産まなくても、仕事をしてもしなくても…理由をつけて落ち度を非難されます。
女性だけが、『適齢期』で結婚・出産をすべきと言われ、家事も育児も稼ぎも100パーセントやらないと責められるのが日本の現状です。
結婚をせずに働く女性には、彼氏や結婚相手を作るように言い、早く子どもを産むようにプレッシャーをかける人は、ひと昔前と変わらずまだ多くいるようです。
それに対して家庭に入った主婦に対しては、若い世代であれば子どもが子どもを産むと批判されたり、子どもができないことを非難されることがあります。
さらに育児をしていても働こうとすると止められたり、逆に育児に専念したい時に働くように言われたりと、女性が希望しているライフスタイルを否定される場面は非常に多くあります。
●女性に求められているものと現実のギャップ
このような偏見が根深いままの日本で、『一億総活躍社会』と言われてもまるで現実味がありません。
女性は、家事と子育てを完璧に行う『良妻賢母』でありながら、さらに男性並みに稼ぐ『キャリアウーマン』であり、さらに『親の介護』までも、全て両立しなければいけないと求められているのです。
女性ばかりの差別を受けながら、女性が自分の理想的なライフスタイルを貫くことはとても難しい現状があります。
政府は日本全体の意識を変えていけるよう、制度を見直していかなければ、今後も問題は解決しないでしょう。
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