赤ちゃんが生まれると、産院では、ママはベッドに、新生児の赤ちゃんはコットで眠ります。
新生児室で預かってもらうこともあるし、同室でベッドの隣り同士で過ごすことも…。
このほど、オランダの病院で、『母子が一緒に眠れるベッド』が開発されました。
産後間もないママのベッドに、着脱可能な、新生児用のベッドをとりつけているのです。
最近は高齢出産する方も増え、同時に帝王切開の出産も増え、産後に重傷を負っているママも少なくありません。
会陰切開などの傷を抱え、起きあがることもつらいというママも多いですし、帝王切開の傷が痛み、看護師さんの介助がないと1メートル先の赤ちゃんのところまで行って、抱き上げることが難しい人もいます。
でも、このベッドなら、手を伸ばすだけですぐに簡単に、赤ちゃんを抱き上げたり授乳することができます。
そして赤ちゃんの寝息をすぐ近くに感じながら過ごすこともできるのです。
産後のママは、深い傷を負いながら子育てをするという過酷な状態。
このベッドはそんなママを助けてくれる、画期的で、バリアフリーな医療器具だと注目されています。
まだこのベッドは開発した病院でしか実用化されていませんが、とても好評なため、すぐに世界中の病院で採用され、広まっていくと考えられています。
大変な産後の子育てに奮闘するママを、助けて支えてくれる技術が、これからもたくさん出てくるといいですね。
Photo by Valentina Yachichurova