自分の子どもに将来どんな人になって欲しいか、それを考えるのも親の楽しみの一つです。
貧乏なクラスメイトのための食糧を持ち出す6歳の女の子の話を聞いたら、あなたはどう思いますか?
●家から食べ物を持ち出す女の子
とある家庭の父親が、最近娘がおかしな行動をしている事に気づきます。
どうやら冷蔵庫やキッチンの棚から食べ物を盗んでいたのです。
最初は気のせいかとも思いましたが、シリアルが箱ごとなくなったり、スープの缶までなくなったりした時に確信します。
父親はなぜこんな事をするのかと娘に問いただします。
その理由はかなり衝撃的な内容だったのです。
●学校から帰ると食品が消えている
父親は娘をしばらく観察していました。
学校に行く前にリュックに入っていたはずの食品が、学校から戻ってくるとなくなっているのです。
娘に問いただした結果、娘は目にいっぱいの涙を浮かべながらこう答えます。
「クラスメイトの男の子が、給食がない週末は食べる物がなくて嫌だと言っていた」と。
クラスメイトとその兄弟のために、女の子は家から食べ物を盗み、分け与えていたのです。
一度に盗むとばれると思い、毎日少しずつ隠れて盗んでいたと教えてくれました。
父親はこの話を聞きホッと胸をなでおろすとともに、その家族は比較的裕福な地域に住んでいたのですが、この時代に食べる物がなくて苦しんでいる子どもがいる事に愕然とします。
父親はその後匿名で学校にこのことを伝え、学校側も食べ物がなくて困っている家族をサポートすると約束してくれたそうです。
学校がサポートを約束してくれたのはとても心強いですが、父親は未だに食材を買うとき少し多めに買っているそうです。
そして知らないふりをして、余分に買ったシリアルや缶詰のスープを、6歳の娘の手が都道ところに置いていると言います。
気づくとシリアルや缶詰はなくなっているそうですが、娘がクラスメイトを救うためにやっていると知ってからは、何も言わずに見守っているそうです。
Photo by Jundy Tiu