ここにある素敵なクリスマスプレゼントに関する素敵なお話があります。
こんな思いやりのある子どもに育って欲しい、そんなことを思うお話です。
●とある少女が、見知らぬ親子のために取った素敵な行動
ある女の子が、お父さんと一緒におもちゃ売り場に来て、クリスマスプレゼントを選んでいます。
彼女が欲しかったのは、バービー人形でした。
裕福な女の子には、そのお目当てのバービー人形を買うのに十分なお金を手に持っています。
お気に入りの人形を買うことが出来る女の子はとても嬉しそうな表情をしています。
しかし、そこにもう一人のあまり裕福そうには見えない男の子と父親が来ます。
女の子とは反対側のおもちゃ売り場を眺める男の子は、ポケモンのゲームが欲しそう。
しかし、女の子とは違い、そのおもちゃを購入するだけのお金を持っていないようです。
その男の子は、欲しかったポケモンのゲームを諦め、代わりのおもちゃを選びます。
この一部始終を見ていた女の子は、ここで素敵な行動を起こします。
自分が持っていたお金で、その女の子は、バービー人形を買うのではなく、その男の子が欲しがっていたポケモンのゲームを購入したのです。
もちろん、男の子にあげるためにです。
女の子はさらに、レジ係の青年に、男の子に渡して欲しいと伝えます。
自分からのプレゼント、ということではなく、「100人目のお客様の記念の商品」ということにして、男の子に渡して欲しいと伝えたのです。
●女の子が見たかったのは男の子の喜ぶ顔だった!
貧しい親子が、ポケモンの代わりに選んだシール本を購入した時、レジ係の青年に「100人目のお客様の記念です」と渡されたプレゼントは、あの欲しかったポケモンのゲーム。
最初、何が起こったのか分からなかった男の子ですが、欲しかったおもちゃが手に入ることを知った時の可愛い笑顔は、女の子の気持も幸せにしてくれたことでしょう。
小さな子どもは、普通、自分の欲しいものに夢中で周りのことは見えなくなるものです。
他の子どもの気持ちを考えて行動する、というのはなかなか出来ないことです。
この女の子は、自分の欲しいおもちゃを購入することよりも、偶然見かけた男の子の喜ぶ顔の方が見たかったのです。
こんな人の心を思いやれる優しい子どもに育って欲しいですね。
Photo by Cesar Rincon