誰だって20代後半ではまだまだ人生これからと思っているはずです。
もしも体調不良で病院に行った時、もうすぐ死ぬと言われたらあなたはどうしますか?
末期がんの女性が闘病と不妊治療の末、がんを克服、双子の母になった話を紹介します。
●咳が止まらなかった女性が「もうすぐ死ぬ」と宣告される
ロサンゼルス出身のエミリー・ベネット・テイラーさんは、プロチアリーダーとして活躍していた28歳の女性です。
大学時代から交際していたマイルズと婚約をし、同棲していました。
エミリーさんは最近咳に悩まされていましたが、多分アレルギーだろうと軽く考えていました。
しかしあまりにも長引く咳が不安でネットで調べてみると、ガンの可能性がある事がわかります。
フィアンセに相談するも、そんなわけないと笑われます。
一時は安心しますが、相変わらず咳が止まりません。
病院に行ったエミリーさんは、肺のレントゲンを撮りますが、結果は末期の肺がんでした。
●持ち前のファイティングスピリッツで病気にたち向かう
余命宣告までされて絶望のどん底でしたが、エミリーさんは持ち前のファイティングスピリッツで、ギブアップはせず病気に立ち向かう事を選びます。
子どもが欲しいと考えていたため、治療を始める前に9つの卵子を冷凍保存しておきます。
フィアンセとともに肺がんの文献を調べつくし、国内の権威ある医師に問い合わせをしながら治療を続けます。
8回目の抗がん剤治療で効果が現れ始め、末期だったガン腫瘍も手術可能な大きさまで少しずつ小さくなり、情報収集の結果たどり着いたガンの権威に出会います。
手術は可能ですが、医師は右の肺と横隔膜を失う事になると説明します。
リスクを承知で手術を受けますが、見事にガンは摘出されました。
肺を半分失った事もあり、呼吸さえままならない辛い日々が続きますが、エミリーは見事ガンを克服します。
しかし妊娠は難しいだろうと言われていたため、代理母による出産という道を選びます。
この時、代理母になってくれたのはエミリーの高校時代の友人でした。
友達はエミリーが闘病中である事を知った時から、なにか力になれる事がないかと思っていたそうです。
子どもは双子である事がわかり喜びも大きかったようです。
末期がんから、一つずつ問題に立ち向かい、希望を実現していったエミリーの気力と、運、友人らに恵まれたことによって、エミリーは夢をかなえることができました。
絶望的な状況になったからといって、人生はそこで終わりではないのですね。
Photo by Bill & Vicki T