花王が「いつもありがとうプロジェクト」として、あるショートムービーを制作し話題になりました。
●女性の方が荷物が重い
まず、街頭アンケートで男女100人のうち、持ち物が重たいのは女性か男性かということを調べました。
一般的には夫婦やカップル、家族が一緒に出掛けるときに重たい荷物を持つのは男性と思いがちですが、アンケート調査の結果、重たいものを持っているのは女性だということが分かったのです。
しかもその重さの平均は男性のおよそ2倍で、女性の18%は15㎏以上の荷物を持っていたのです。
ではなぜ男性よりも女性の方が重たいものを持っているのか、その理由は女性の1日の生活にありました。
●ママの荷物は、家族のものでずっしり!
夫婦の生活に密着したショートムービーではまず奥さんが出かけるときに何を持っていくか聞くことから始まります。
奥さんが持ち歩くものは家族のものが多く、おむつに着替え、飲み物と答えたのに対し、ご主人は財布と携帯とノートが入っていると答えたのです。
2人が出し合った感想は「それしかない」ということでしたが、2人が普段持ち歩くものを並べて初めて、ご主人が持ち歩くものと奥さんが持ち歩くものの差が分かったのです。
●主婦の日常は重労働の連続!
さらに奥さんの1日に密着すると、朝洗濯かごいっぱいの洗濯物を担いで物干しへ。
ぐずる子どもを抱っこしながら掃除機をかけます。
坂の多い道のりをベビーカーを押しながら、両手いっぱいの買い物荷物を持ち帰ります、
ペットボトルを抱えて階段を上り下りし、長時間子どもをおんぶしながら料理をするときは上からものを取ったり、しゃがんだりすることも含まれます。
子どもの寝かしつけも、抱っこでユラユラしますが、なかなか眠ってくれませんからお母さんはくたくたです。
やっと一日が終わる頃、体中が悲鳴をあげ、思わず床に突っ伏してしまうほどです。
その様子を見たご主人は1日奥さんが何をしているのか知り、改めてその大変さを実感したと言います。
ものすごい重労働の連続なのです。疲れないわけがありません。
そして奥さんに対するありがとうの気持ちを1通の手紙にしたためました。
当たり前のことと思っていることに感謝を示したご主人の言葉に、奥さんも感動したのです。
母親たちが毎日骨身を削って重労働をしているのは、愛する家族のためにほかなりません。
それを「当たり前」と思わず、家族がきちんと理解して、「ありがとう」とねぎらってくれるだけでも、母親たちの気持ちは救われるのです。
もちろん、できるだけ家事などを分担して、しっかり休める時間を作ってもらいたいものです。
そしたらまた、母親たちはがんばれるのですから。
Photo by Always Shooting