同性愛結婚も認められているアメリカで、ある女性同士の同性愛カップルが結婚しました。
どちらも体は女性のため、子どもは生むことができます。
二人は体外受精で赤ちゃんを出産しようと、自分たちの故郷であるアメリカオハイオ州にある精子バンクを訪ねます。
ジェニファーは自分の容姿にコンプレックスを感じていたため、相棒のアマンダに似てほしいという願いから、青い目で金髪、そして肌の色の白さにこだわって精子を選びました。
体外受精は成功し全てが順調に良くと思えた矢先、出産後大きな衝撃が待ち構えていました。
生まれてきた赤ちゃんは黒人とのハーフだったのです。
●精子バンクの取り違えで起きた奇妙な親子関係
ジェニファーはオハイオ州の中でも白人が大多数を占める地域で生まれ育ちました。
そのため黒人と接するのは始めてなことばかりで、どのように育てたら良いのかも分からず不安でした。
まして自分の保守的な家族が黒人を受け入れてくれるのかという不安もありました。
それでも二人はしっかり愛情を赤ちゃんに注いで育てています。
彼女が最高の環境で成長できるように様々な相談をしたり、カールした髪の毛をかわいくカットするために、アフリカ系アメリカ人の床屋に連れて行ったり、できる限りのことはしています。
それでも二人は精子バンクを職務怠慢、契約不履行だとして詐欺で訴えました。
精子バンクは愛する二人に最高の赤ちゃんを提供するため、希望した精子を提供する義務がありますが、スタッフが精子の手書きの番号を読み間違えてしまったために起きたミスなのです。
精子バンクがミスを犯すと、その後のカップルや生まれてきた赤ちゃんの人生をすっかり変えてしまう事もあります。
そして精子バンクは赤ちゃんが生まれないカップルに対して、望んでいる赤ちゃんの精子を提供することが仕事なのですから、「間違ってしまった」ではすまないこともあるのです。
彼女達はそれでも必死に赤ちゃんを愛情持って育てていますが、中には生まれてきた赤ちゃんが自分たちの望んでいた子どもと違うことから虐待に走ったり、家族が分裂してしまうケースもあります。
精子バンクの精子のとり違いが罪に問われることになるのかどうか、結果はまだ判明していません。
二度と取り違えのないよう、管理方法などを見直してほしいものです。
Facebookの写真からは、二人は子どもを愛情をもって育てていることが伝わってきます。
どんな結果になっても、みんなが幸せになれるといいですね。
<出典>
https://www.facebook.com/amanda.cramblettzinkon
Photo by Kala Bernier