ベビーカーを押して赤ちゃんと散歩をするなど、こうした親子の姿を見るのは微笑ましいですが、最近はベビーカーに関する事件、事故も増えています。
フランスで起こった、このベビーカーの赤ちゃんが巻き込まれた事件は世界中を驚嘆させました。
・赤ちゃんとはぐれてしまった
7月14日は、フランスではフランス革命の記念日。そのため、フランス最大のリゾート地であるニースでは、たくさんの人でにぎわいます。
ところがその人混みの中に1台のトラックが突入し、84人が死亡、負傷者も多数出た事件が起こったのです。
生後8か月の男の子ナタンくんをベビーカーに乗せて、花火見物に来ていた母親は、この事件がきっかけではぐれてしまったのです。
どこを探してもナタンくんは見つからず、母親は青いベビーカーに乗ったナタンくんを探しているということをフェイスブックに投稿しました。
そしてこのフェイスブックは世界中に拡散し、数時間で2万回以上シェアされるという事態にまで発展したのです。
・無事に発見された赤ちゃん
ナタンくんを探しているという情報は、数時間で2万回以上シェアがされ、すぐに母親に連絡が入りました。
なんとナタンくんを発見した女性が安全な場所でナタンくんを避難させてくれていたのです。
連絡を受けた母親はナタンくんが無事に見つかったことを報告しました。
報告には、フェイスブック上で情報の拡散を助けてくれた多くの人に感謝するということが書かれていました。
こうしたSNSを通じて世界中に情報を発信する力は、今回のように家族と離れてしまったときにも、無事に見つかったと報告するときにも役立ったのです。
ただ、今回の事件では多くの子供が犠牲となりました。
犯人のチュニジア出身の31歳の男性は、テロ事件として捜査が進められています。
世界中で起こるテロ事件に対し、今後世界が平和解決に向けどのように動いていくのかはまた別問題ですが、今回はぐれてしまった母子が無事に再会できたことに、SNSの力を感じずにはいられません。
Photo by Kaushal Vaidya