赤ちゃんがベビーカーに乗っているとかわいらしいと思いますが、3歳、4歳以上になってもベビーカーに乗っていると親の甘やかしだと思われることも少なくありません。
しかし事情があってベビーカーに乗せなければならないこともあることを理解してみませんか。
・5歳でもベビーカーに乗らなければならない理由
レーチェルさんには5歳になる娘がいますが、ベビーカーに乗せなければ移動が困難です。
というのも娘さんは過剰運動症候群という病気を患っており、体温が上がると下半身がひどく痛み歩けなくなってしまうのです。
歩くことも運動になってしまう娘さんにとっては、体温が必要以上に上がることは辛いことになります。
ですから歩くことができる距離も制限されていますし、時間が来たら途中でベビーカーに乗せる必要があります。
では抱っこしたらどうなのかと言うと、足に体が当たるだけでも熱が生じ、痛みが発生してしまいます。
さらにレーチェルさんは腰が悪いため長時間5歳の娘さんを抱っこすることはできないのです。
・投げかけられる心無い言葉
レーチェルさんは外出先で5歳の娘さんをベビーカーに乗せていると周囲から甘やかしすぎだと言われます。
事情を知らないくせに好き勝手に言ってくる人々の言葉にレーチェルさんは傷ついているのです。
もちろん痛みがない時もありますのでベビーカーが必要ない時もありますが、いつ必要になるか分からないためレーチェルさんは常にベビーカーを持ち歩いています。
抗炎症剤や鎮痛剤を持ち歩いているレーチェルさんは頻繁に娘さんに体調を聞きますが、その声も大きくなってしまうと言います。
それは周囲の視線や言葉が気になってしまい、見かけだけで判断されることがつらく悲しいからです。
過剰運動症候群は原因不明として難病に指定されています。
治療法も確立されていないため受診できる病院も限られていますが、レーチェルさんのような事例を見たときに、何も知らずに決めつけて言いたいことを言うことは、時に人を傷つけるということを覚えておかないとですね。
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