2016年8月14日に、インド発マニラ行きのセブパシフィック航空機で緊急事態が起こります。
ドバイ国際空港から出発して5時間後にインドに緊急着陸をする事態となり、マニラ国際空港には9時間も遅れての到着となったのですが、乗客のほとんどが不満を言うことはなかったと言います。
・セブパシフィック航空機が、緊急着陸をする事態に・・
飛行機の緊急着陸や大幅な時間の遅れは、乗客に大きなストレスをもたらすもので、9時間もの遅れとなれば、あまりの長旅に疲れきり、航空会社に文句や不満が続出してもおかしくないのですが、この日セブパシフィック航空機に乗っていた乗客たちは、文句どころか、感動で祝福の気持ちが溢れていたそうなのです。
いったいこのセブパシフィック航空機で何が起こっていたのかというと、実は赤ちゃんが誕生していたのです。
この日、機内には妊娠32週目の妊婦さんが乗っていて、出産予定日よりも2か月も早く陣痛が機内で始まってしまったのだそうです。
ドバイから出発して5時間経った時、女性の陣痛が突如始まったのです。
この突然のパニックに対して、セブパシフィック航空の搭乗員の対応はとても素晴らしかったと言います。
機内に医師か看護師はいないかと声がかけられ、二人の看護師が名乗り出たそうです。
・機内で出産の対応、無事に出産!
出産準備に入るために、広い場所が確保できる機内前方に女性は移動させたのですが、すでにこの時には赤ちゃんの頭が見え始めていたと言います。
緊張が機内に走り、乗り合わせた乗客全員が、無事に出産できることを祈っていたことでしょう。
機内前方からは、女性の力む声だけが聞こえていたそうです。
その後、機内には元気いっぱいの赤ちゃんの泣き声が響き渡ったそうです。
みんなホッとため息をついたことでしょう。
思わぬ出産に立ち会うことになった客室乗務員のメンバーの対応は迅速で素晴らしく、安くて良質な航空会社として世間に知られることになりました。
赤ちゃんが生まれるという瞬間というのはとても神秘的なものです。
たとえ飛行機の中でも、この神秘的な瞬間はたくさんの人の心を幸せにしてくれるパワーを秘めているのでしょう。
Photo by David Goehring