ままごとは女の子の遊び、と思い込んでいる方も多いようですが、実はままごとは子どもの自立心の現れであり、男の子も女の子も関係なく遊びます。
子どもによってままごとをし始める年齢は違いますが、ままごと遊びをきちんと理解し、自分で工夫しながら遊べるようになるのは3歳前後です。
この頃になると幼稚園など集団生活に入る子どもも増え、1人だけではなく複数のお友達とままごとをするようになります。
すると役割分担が出始め、お母さん、お父さん、子ども役と、なりきって遊びます。
そしてままごとの中には普段の日常生活が子どもの目にどう映っているのかが良く分かります。
子どもはままごとを通して、早く成長したい、パパやママのようになりたいと言う気持ちを持つようになるのです。
ままごとが年齢別にどのように変わっていくのかみてみましょう。
3歳頃は自分で考え、人と関わっていこうとします。すると大人の真似が一番良くできるままごとをし始めるのですが、集中力が短いためすぐに一人遊びをしてしまうこともあります。
ですが5歳頃になると遊びの中にルールを決め、集団で遊ぶようになります。
すると子どもが見ている家庭がままごとの世界にも見え始め、おにごっこやかくれんぼといった他の遊びにも目が行くようになるのです。
さらに子どもはままごとを通して勉強もしているのです。
子どもの声かけがままごとの中に出てくるようになると、お友達と衝突することもありますが、これも成長の一環です。
そのまま見ていると相手に合わせたり、我慢したりするようになり、成長がはっきりと分かるのです。
さらに必要な道具をそろえたり、なければ何か別のもので代用したりすると言うことも覚えます。
ままごとはこのように、子どもの成長過程が良く見える遊びなのです。
Photo by Loren Kerns