子どもに大人気のキャラクターの一つに機関車トーマスがいますが、絵本やプラレールなどのおもちゃがある、という家庭も多いのではないでしょうか。
デパートの屋上などに行くとトーマスやパーシーなどの人気キャラクターの乗り物がありますが、2006年に走行を開始した本物のトーマス機関車も人気となっています。
大井川鉄道のトーマス号がこれに当たるのですが、これは蒸気機関車であるC11にトーマスのキャラクターを装飾したものです。
運行を開始した年はなんと100本運行され、乗客も6万人を突破したといいます。
ところが今利用者の急激な減少から大井川鉄道は経営難となっています。
なぜ大井川鉄道が経営難となっているのかというと、大井川鉄道の利用者は日常で定期的に利用する人よりも、観光客など臨時で利用する人のほうが多いからです。
不安定な収入状況の中、2011年の東日本大震災によって観光需要は減り、SL急行の乗員人数も2割減ってしまいました。
さらに2013年には高速道路の規制が厳しくなり、バスの運転手が1人で走行できる距離を1日当たり500kmとしたのも影響したのです。
これは都内から新金谷までの往復であればぎりぎり収まるのですが、他の観光地へ行くのは難しく、ツアーからSL急行に乗るプランが外されてしまったのです。
そうするとツアーの予約も46%減、2013年の乗客数は10%減、収入も6%減となってしまったのです。
電車が好きなお子さんをいつか大井川鉄道のトーマス機関車に載せてあげたいという親御さんも多いでしょう。
大井川鉄道も新スポンサーを得る、普通列車を4割減らしコストダウンに努めるなど企業努力を続けていますが、いつまでトーマス号が走っているかも分かりませんから、できれば早めに連れて行ってあげるといいかもしれません。
いろんなキャラクターが走っていて、本当にトーマスの世界そっくり!
トップハムハット卿もいる!
<全画像提供元>
大井川鉄道 (c) 2014 Gullane (Thomas) Limited
<出典>
東洋経済 ONLINE
静岡・大井川鉄道の『トーマス列車』が超人気
「トーマス列車」鉄道会社が赤字に陥ったワケ