保活(ほかつ)とは、保育園に子どもを入れるため、ママたちが行う活動のことです。
保活の現実は、とても厳しく、また都心部と地域によってもかなりの違いがあります。
これから引っ越しを検討しているかたは、保活の現状についてもしっかりと考慮するようにしましょう。
保活の対象となるのは、多くは認可保育園です。認可外保育園よりも保育料が安いことや、施設が充実していること、さらに保育士の人数も多めで、受け入れてくれる年齢も長いなどのメリットが認可保育園にはあります。働く女性は、自分の子どもも認可保育園に入れたいと思いますが、誰もが入れるわけではありません。
認可保育園以外でも、質のいい保育を行っている人気の園は、競争率が高くなるので、やはり保活が必要になります。
保活は働く女性が多く、人口が増加している都市部で特に目立ちます。
つまり、希望する子どもの数より、認可保育園が足りず、待機児童が多いということです。
競争率の高い都市部では、正社員であることが大前提だったり、入園の優先度がポイント化されているなど、厳しい条件があります。
その条件を熟知し、それに合わせて入園希望届けを提出したり、候補の保育園を何か所も見学しておくことなどが、保活と呼ばれます。
激戦の都市部では、保活を妊娠前から始める人もいるほどなんだそうです。
有利にするため、戦略的に、早くから認可外保育園に通わせてポイントを稼ぎ、復帰の時期を前倒しにする人も多いようです。
逆に地方では、保育園の枠にゆとりがあり、休職中でも認可保育園に入れるところがあります。希望を出せば、ほぼみんな保育園に入れるので、わざわざ保活する必要がないのです。
保活の厳しい現状を見る目安となるのが、待機児童の数です。
2015年現在、待機児童数が最も多いのが愛知県名古屋市で、ついで北海道札幌市、さらに福岡県福岡市と続き、東京世田谷区が4位となっています。
上位を占めるのは都市部ばかりですから、保育園のために引っ越しをするという方も中にはいらっしゃるようです。
保活の際に重要になるのが、家庭では保育が難しい状況をあらわす指数=ポイントです。
このポイントが他の家庭との競争の基準となります。
保活の際のポイントは、自治体によっても計算がさまざまです。
出産後、働くことを望んでいる方は、自治体のホームページなどで必要なポイントを確認し、事前に準備しておきましょう。
Photo by David Amsler