経済的な理由で働くのに、保育料が高かったら、ママが仕事をする意味がなくなってしまいます。
だからこそ、働くママにとって、保育園の料金は安くあってほしいもの。
ところが、公費で安く通える認可保育園は希望者が殺到して、待機児童が大勢いて、すぐに入れないことも多いのです。
特に、ママの仕事が週3のパートだったり、仕事を始めたばかりだったりすると、すぐに認可園に入れず、とりあえず無認可保育園に入れることになります。
無認可園は、園によって運営の仕方も、料金も様々なので、ママ自身がきちんと見学して、選ぶ必要があります。
「とにかく安いから」「他に空きがないから」などの理由で慌てて申し込んでしまうと、劣悪な保育環境によって、子どもが犠牲になってしまうことがあります。
見学の時にこんな点がないかチェックしましょう。
<こんな保育園はブラックかも>
●不衛生
室内が、カビ臭い・おしっこ臭い・へんなにおいがする、おもちゃや布団などが汚い、などの場合。
清掃や衛生管理が徹底されていない可能性があります。
感染症予防やアレルギー対応などが、ずさんになっている可能性が心配されます。
●あきらかにスタッフが少ない
子どもの人数に対して、スタッフの数が少なさすぎると感じる場合。
自治体によって保育スタッフの最低人数は決められています。それを大きく割り込んでいる場合、
(東京都の場合…0歳乳児:3人に対して保育者1人、1~3歳児:6人に対して保育者1人、など)
子どもに目が行き届かず、不慮の事故が起こる可能性があります。
●狭すぎる
保育所の床面積と子どもの数も自治体によって決められています。
あまりに詰め込んでいたり、子どもが動ける範囲が狭すぎる場合、ぶつかって転倒する事故が多くなったり、「あっちにいっちゃだめ」など子どもを叱るばかりの保育になり、子どもがのびのび過ごせない可能性があります。
ただし、待機児童解消のため、定員より多く子どもを預かっている園も多いため、狭いという問題はどこも厳しい現状があるようです。
●保育スタッフが高圧的に指導
子どもに命令口調で怒鳴っている、大したことでないのに怒られてる子がいる。
怒鳴る声がずっと聞こえているのは、子どもの情緒に悪影響ですし、そもそもずっと叱り続けないといけない保育のやり方に問題があると考えられます。
●泣いたまま放置されている子がいる
短時間ならしょうがないですが、長時間バウンサーなどに置かれたまま、大声で泣き続けても放置されている子がいる場合。
普段からずっとそのような保育を行っている可能性があります。
●子どもが無表情、こわばった顔で窓の外ばかり見てる
保育園の中に楽しみが見いだせず、保育士にも相手にしてもらえないので、外の世界に現実逃避して、お迎えまでの時間をじっと堪えている可能性があります。
●スタッフ同士の会話に不快を感じる
子どもの前で、子どもや保護者の悪口で盛り上がってるのは、まるで論外。
スタッフ間での指示や連絡が命令口調だったり、人間関係がギスギスしているような印象を受ける場合も要注意です。
スタッフ間の信頼関係や連絡がスムーズにいってないと、保育や安全管理に支障をきたしますし、人間関係の悪さは弱者である子どもに八つ当たりとして向けられる可能性もあります。
きちんとした保育園なら、子どもは毎日いきいきと通えて、お友達や先生と楽しく過ごせます。自宅で大人ばかりに囲まれているより、適度な刺激や喜びがあり、成長につながります。自宅にいるより楽しい!という子もたくさんいます。
Photo by Fimb