産後の女性の多くが抱える悩みの一つに、自分の収入のほとんどが保育費になっている、ということがあります。
気がつけば保育費のために必死で働いているような状態になっており、これに悩むママがたくさんいるようです。
しかし、自分の給与と保育料を比べることは意味があることなのでしょうか。
・「保育料」と「ママの給料」を比較するのはナンセンス!
復職するママにとって死活問題となる保育園の入園ですが、認可保育園が無理な場合でも、無認可の保育所やシッターさん、病児保育などを利用して何とか働くことが出来ます。
これらの保育サービスを利用していれば、当然のことながら、かなりのお金がかかります。
そこで多くのママが考えてしまうのが、保育料と自分の給料を比較することです。
ママが働かなければ子供を保育施設に預ける必要はないのだから、保育料はママの給料から支払うべき、という考えのパパも多いようです。
しかし、このように保育料とママの給料を比較するのはナンセンスなことです。
よく考えてみて下さい。
子供の療育は、ママだけの責任ではありません。
夫婦二人が働くために、保育費が必要なのです。
大学の学費がかさんだとしても、ママだけのお給料で支払うとか、何のために仕事をしているのか、などとは考えないはずです。
まずは、ママだけのお給料と保育料を比較してしまう考えを手放すことが大切です。
・保育園と仕事には、ママと子供のメリットがたくさん!
保育園は、ママが仕事をするために預けるためだけの場所ではありません。
ママと二人っきりで家で過ごすだけでは得られないたくさんの体験が出来ます。
たくさんの友達がいて、一緒に外遊びをしたり工作をしたり、美味しい給食を食べます。
そこでは友達との楽しい経験があり、喧嘩もして、たくさんのことを学びます。
ママだけでは提供できない、さまざまことを吸収できる場所です。
また、ママにとっても働きたいときに働くことのメリットはとても大きなものです。
小さな子供を預けて働くのは子供がかわいそう、といった声もあります。
子育てがひと段落したら働こうと思っているママもたくさんいるかも知れませんが、そもそも子育てがひと段落することはありません。
幼稚園、小学校、中学校と、それぞれの段階で子供には手がかかります。
ブランクがあくほどに、復職も難しくなります。
もしも今持っている仕事を続けたいなら、目の前のお給料や保育料だけを考えないで、もっと先のことを見据えて堂々と働いても良いのではないでしょうか。
Photo by Valentina Yachichurova