出産後仕事復帰する女性も増えていますが、共働きとなるため働いている間、子どもを預けられる場所が必要です。
ところが、復職のために子どもを預けたいのに、先に復職しないと保育園に入れない矛盾があるのをご存知ですか?
保育園激戦区である、目黒区に住む女性の例を紹介します。
●認可園の保活(ほかつ)
保育園を探す事を保活(ほかつ)と言いますが、目黒区ではこの保活が点数制になります。
就業状況や家族状況など、様々な条件を点数化し、高い順に保育園に入れるという制度により、認可保育園に入れるためには、点数を”稼ぐ”必要があるのです。
保育園に子どもを預けたいのは、働くためなのに、子どもを預けたいなら働いてないとダメです、という矛盾が大きな壁となります。
ただしこの条件が該当するのは、認可保育園に預ける場合に限られます。
●やっぱりおかしい?気になる矛盾点
つまり認証や無認可なら、働いていなくても預けて良いですよという事になってしまいます。
明らかな矛盾が有るにも関わらず、認可保育園に預けるためには、一旦認証や無認可に預けなければいけないのです。
認証や無認可はイメージとしては良くない部分もありますが、無認可の中には高度な教育をしているところもあります。
しかし保育費が驚くほど高額なため、気軽には決められません。
保活のためにやむを得ず認証や無認可に預けたものの、結局認可保育園には入れずじまいというケースも少なくないのです。
●自治体によって対応に差が
目黒区は他の区に比べて、専業主婦文化が強いと言われていました。
そのため保育園の数が少なく、整備も遅れていて、待機児童が多いと言われています。
しかし若い世代は共働きの家庭も多く、行政が共働き文化に対応できていない事が浮き彫りとなっています。
Photo by Quinn Dombrowski