都市部では、入園希望者が保育園の定員を上回り、入園できない待機児童がたくさんいます。
経済情勢の悪化や、育児休業制度の普及などによって、出産後も働くママが増えています。
それによって保育園の需要は高まっているのですが、まだまだその需要に追い付いていないのが現状です。
どこの地域でも、家庭での保育が難しい家庭の子どもが優先的に入園させられます。
保育者の就労条件や出産や疾病、親の介護などの、それぞれの状況を指数化して、その得点の高い順から受け入れる選考方法となっています。
希望の保育園に子どもを預けられないママ達の苦悩はとても大きいようです。
ある都市部に住むママは、上のお子さんと下のお子さんで合計5回の保活を経験されたそうです。
0歳の4月時点で地元の認可保育園に入園できないことになり、職場までの沿線にある認可保育園をホームページのリストから探して、片っ端から電話で問い合わせをして見学をされたそうです。
良いなと思う保育園があっても地元住民が優先されるなど、厳しい状況に悩んでいたところ、たまたま地元の認可保育園に空きが出たので、お子さんが無事に入園できたそうです。
他にも、上のお子さんを認可外の保育園に預けて認可保育園の空きを待っていても、下のお子さんの出産で育休を取っていると、認可外に通っているとつくはずである保育指数の加点が付かず、いつまでも認可保育園に入れないと悩むママもいらっしゃいます。
また、上のお子さんと下のお子さんで別々の保育園に入園することになることも多く、朝からママとパパで手分けして、それぞれの保育園に送迎をして頑張っている家庭もあります。
保育料の高い認可外の保育園に数年間通って、指数を稼いで、ようやく認可園に入れた、という家庭や、認可外のサービスのよさが気にいって、そのまま卒園まで認可外に通わせることにした家庭もあるようです。
Photo by Rob Briscoe