労働条件の悪化から延長保育の必要性が増し、公立の認可保育園でもかなり遅くまで延長保育が実施されるようになっています。
また幼稚園でも長時間の延長保育が行われるところも増えるなど、働くママには安心な環境が整ってきたようですが、これには思わぬ落とし穴もあるので気を付けて利用しましょう。
・便利な延長保育!でも安心な預け場所は、子どもとっても安心な場所!?
働くママにとっては遅くまで子どもを幼稚園や保育園に預けられるということは、とても安心なことです。
しかし親にとって便利で安心な延長保育ですが、子どもにとっても安心な場所なのでしょうか。
残業も安心して出来るようになったママは、ほっとしているかも知れませんが、いつもの時間に迎えに来てくれない親を待つ子どもの気持ちは、決して安心ではないことも忘れてはいけません。
もちろん安心して預けられる場所があることで、安心して働くことが出来るのですが、だからと言って必要以上に長い時間預けてしまうことは、子どもにもママにとっても決して良いことではありません。
・保育園時代には仕事にも余裕を持って!
育児休暇が明けてやっと職場復帰できると、張り切って勤務時間を長くしてしまう人もいますが、一度長く伸ばした勤務時間は短縮するのは難しいことを忘れないでください。
はじめから延長保育の最大限の時間まで働いてしまうと、自分も大変ですし、子どもへの負担も大きくなります。
育児と仕事の両立は、体力、気力ともに、かなり消耗するもので、これは初めて団体生活をする子どもも同じことです。
出来るだけ保育園の時には短い時間から職場復帰をするのがおすすめです。
保育園時代に勤務時間を長くしてしまうことには、他にもあります。
2人目、3人目の出産のときに勤務時間を短くするのが大変になってしまうことや、さらに子どもが小学校に上がってからも問題が出てきます。
小学校になると学童保育がスタートしますが、保育園並の延長保育はほとんどありませんから、低学年のうちには子どもを遅くまで留守番させることもできず、仕事を諦めざるを得なくなるママもいます。
便利な延長保育ですが、こういった落とし穴もあるので賢く利用することが大切です。
Photo by dadblunders