4歳の娘を置いて、末期がんで死ぬ。
子どもを持つ母親なら、耐えられない試練でしょう。
アメリカ、ウィスコンシン州に住む、ヘザー・マクマナミーさんは、先日36歳の若さでこの世を去りました。
2年前に乳がんの宣告を受け、その後全身に転移して、あっという間に末期の状態となったのです。
ヘザーさんにとって、4歳の娘、ブリアナちゃんを残して死ぬことが何よりつらいことだと、語っていました。
●娘の人生を支えるために、何十通もの手紙を
たった4歳のわが子。自分が生きていれば、この先ブリアナちゃんが困ったとき、落ち込んだとき、悩んだとき、そばにいて支えてあげることができるのに。
ヘザーさんは、ブリアナちゃんのために手紙を残しました。
これから迎えるはずの、毎年のお誕生日のメッセージ、これから乳歯が抜けたときの対処法、嫌なことがあって落ち込んだとき、大学に入ったら気をつけること、結婚するとき、出産を迎えるとき…。
これから一緒に過ごすはずだった未来のあらゆる瞬間のために、ヘザーさんは、ブリアナちゃんが30歳になる日までの手紙をつづりました。
自分がそばにいてあげられれば一番いいのだけど、それはかなわないから。
●夫のジェフさんが投稿
そして、2015年12月15日、ヘザーさんの夫、ジェフさんが、彼女にの代理となってフェイスブックにメッセージを投稿しました。
『えっと、良いニュースと、悪いニュースがあります。
悪いニュースは、私が死んでしまったことです。
そして、良いニュースは…』
その後に、たくさんの喜びにあふれた言葉が続きます。
『わたしは自分のエネルギーを全て費やして、満足いく人生が送れました。
少しも悔いはありません。
友達、愛情、喜びなど、最大限に満たされ、みなさんに感謝しています』
●どうか、どうか、娘には天国に行ったとは言わないで
『どうか、どうか、お願いします。娘のブリアナには、わたしが天国へ行ったとは言わないでください』
『天国なんて行ったと知ったら、ママは自分を置いて遠くに去ってしまったのかと娘は悲しむから。
それは“別れ”になってしまうから。
わたしは、他のどこでもない、娘とパパのもとに、これから先もずっといます。』
『お願いです、ブリアナを惑わせるような事を言わないでね。
わたしは天国にはいません。
たくさんの愛、楽しく笑った日々、言葉にできないほどの思い出と一緒に、ここにいます。』
Hello all,I am posting this on behalf of the love of my life. These are her words. Much love to all. – Jeff…
Posted by Heather McManamy on 2015年12月15日
このメッセージは大きな反響を呼びました。
ブリアナちゃんには、これから先、26年もの間、ずっと亡くなったママから手紙が届き続けます。
成長して、落ち込んだとき、人生に迷ったとき、子育てに困ったとき、母親の愛情や励ましやアドバイスが、ずっと差しのべられているのです。
生きて、わが子の成長を見届け、そばにいてあげられることがどれだけ恵まれていることか、考えさせられますね。
隣にいる、ただそれだけのこと、そんなあたりまえの親子の瞬間を大切にしたいと再認識させられます。
これから先も、ヘザーさんが安らかに、ブリアナちゃんの成長を見守り続けらることをお祈りします。
<出典>
Facebook
https://www.facebook.com/heather.mcmanamy