イギリスの王室に生まれた王子様が、2歳から保育園に通う。なんだか不思議な感じがしますね!
イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃の長男である、ジョージ王子(2歳)が、2016年1月6日から保育園に通い始めました。
登園初日、ママであるキャサリン妃が撮影し、王室が提供した写真です。
この日は、ウィリアム王子夫妻が送迎し、ジョージ王子は初めての保育園を楽しんだそうです。
王位継承順位3位というロイヤルな立場でありながら、小さな背中にリュックサックを背負って、2歳から保育園に通う姿。
かわいくて、親しみが持てますね。
ちなみに写真で王子が着ている紺のジャケットは、写真発表と同時にすぐ完売したそうです。
ジョージ王子が入園したのは英南東部ノーフォーク州のウェストエーカー・モンテッソーリ保育園。
この保育園は「自由と自主性を重視する」教育方針で、ジョージ王子への特別扱いもないとのこと。
モンテッソーリ教育とは、貧困層や発達障害児にも分け隔てなく、個性を大事にのびのびと育てる教育のことです。
実はジョージ王子の祖母にあたる、故ダイアナ妃は、王室に嫁ぐ前に保育園で保育士をしていましたが、彼女が勤務していた保育園の教育方針も同じ、モンテッソーリによるものでした。
パパであるウィリアム王子も同じ教育方針のもとで育ったんですね。
気になる保育料は1時間、5.50ポンド(約950円)といわれています。
王族が保育園に通うことは珍しい方ですが、パパであるウィリアム王子も通っていました。
ウィリアム王子夫妻は、「できるだけ普通のしつけをしていきたい」との子育て方針をもっていて、まさにその通りの入園となったようです。
まだ慣らし保育でしょうか。
保育園生活を楽しんでがんばってほしいですね!
※モンテッソーリ教育とは
イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリは知的障害児へ感覚教育法を施し知的水準を上げるという効果を見せ、1907年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させた。以後、モンテッソーリ教育を実施する施設は「子どもの家」と呼ばれるようになる。
子どもの自主性、独立心、知的好奇心などを育み、社会に貢献する人物となること(モンテッソーリ教育の終了は24歳)を目的とするモンテッソーリ教育は、欧米ではオルタナティブ教育として評価されている。一方、日本においては潜在能力を引き出す、知的能力をあげる、小学校のお受験対策といった英才教育や早期教育として注目され、幼児教育だと誤解されることが多く、マリア・モンテッソーリが、知的・発達障害の治療教育、貧困家庭の子供たちへの教育から、発展させてきた教育法であることはあまり知られていない。
<出典>
The Telegraph