女性と男性では感情の表わし方が違うため、理解できない場面も多々あります。
男性は問題の大きさに比例して、怒りを表すのに対して、女性はそうではありません。
女性はある日、小さなきっかけで突然怒り出すことが多いようです。
それを見て、男性は「なんで、今?その程度でブチ切れるの!?」と理不尽さを感じます。
理解不能な反応におののき、あんなに優しい彼女の変わりように恐怖を感じることも…。
●女性の不満はポイントカード
ある時、突然、激しく怒り始めるように見える女性たち。
今まで何とも言わなかったのに、なぜ今回だけダメなんだ…!?
その理由をわかりやすく表現した、漫画家 西原理恵子さんの言葉が話題になっています。
西原理恵子さんの「生きる悪知恵」という本に書かれている「女性はポイントカード制である」というもの。
女の人ってポイントカード制だから
ずーーと何も言わなくても
ポイントは貯まっていて、
最後の何気ない一言で
カードがいっぱいになって
激怒して別れたり
刺したりするんだから
これを紹介するTwitterも大きな反響を呼んでいます。
女の人の感情ってポイントカードなんですよ。急に怒り出すって言うけど、日常の細かいことをずっとカードに判子で押してるんですよ。で、さっきのその一言が50ポイント目だったんですよ。キャッシュバックキャンペーンがはじまるんですよ。(西原理恵子)
— ぽかり (@pocari0415) 2016, 1月 4
女性は各相手に対し一枚ずつ持っていて、良いことも、悪いことも、水面下で着実に、ポイントとしてカウントしている、というのです。
そして、悪いポイントが満点になった時、ドカーンと大爆発して、まさに「キャッシュバックキャンペーン」が始まるのです。
それが例え些細なきっかけであっても、その後ろには今まで溜まりに溜まったポイントがグラグラと煮えたぎっているわけです。
これ、女性なら、激しく同意できるのではないのでしょうか?
しかも男性にも理解しやすい例えですね!
特に、ふだん温厚で優しい人ほど「一度キレたら怖い」のは、満点までの容量が大きいからです。
●産後の不満が原因で、熟年離婚になる理由
また、当然ながら、寝不足で疲れていたり、子育てに追われて余裕が無い時、普段ならポイントにならないささいなことでも、ピキッと怒りスタンプが押されてしまうので注意が必要です。
さらに、記憶力もいいので、昔のことをずっと覚えていたりします。
熟年離婚になる時、よくあるのは、ママが20年前の話を持ち出して、「わたしが子どもの夜泣きで死ぬほど大変だった時、あなたは『うるさいな』といって布団をかぶっていた!」など、パパが責められ、パパは何のことだかわからずポカンとしている、というパターンも多いのです
「しかも、幼稚園の入園式の時には遅れてきて…!」など過去の話が延々と続きます。
どれもパパはすっかり覚えておらず、寝耳に水。パパが覚えていないことに、ママはさらに怒るという悪循環。
こんなふうに知らないうちに亀裂が大きくなってしまうと修復が難しくなりますが、早めに気づけば回避できます。
『女性が何も言わないのは、怒っていないわけではない、蓄積されているだけ』ということを理解すると、大爆発になる前に、対策が打てそうです。
逆に、女性は良いことのポイントだって、ちゃんと忘れずにカウントしているんです。
ママや彼女に悪いことをしたなと感じたら、後で謝ったり、好物を買ってくるなど、ちゃんとフォローをすれば、ママはまた家族のために頑張ってくれるはずです。
男女の違いを理解して、お互いに末長く素敵な夫婦でいたいものですね。
Photo by PROHarald Groven