不妊は男性が原因で起きることもあるため、なかなか子供が授からない場合は、夫婦で検査や治療を受けることを考えるようにしましょう。
男性は精液の中に精子がない無精子症、精子の数が極端に少ない乏精子症、精子の運動量が低い精子無力症などによって、不妊を起こすことがあります。
無精子症の場合、精巣で精子を作ることができない非閉塞性と、精子は作られるものの、
精管がふさがっているために精子が通れなくなっている閉塞性のものに分類されています。
これまで非閉塞性の男性は第3者の精子を使わなければならないと考えられていたのですが、
北九州市のセントマザー産婦人科医院が閉塞性無精子症の男性から精子に成熟する前の細胞の採取をし、体外受精する方法を成功させました。
・不妊治療をするために男性も受診しよう
無精子症は男性の100人に1人の割合で発症すると言われている病気なので、実はそれほど珍しいものではありません。
遺伝することがあったり、病気が原因や服用している薬によって引き起こされる精巣障害が関わっていることがあります。
精子に成熟する前の前期精子細胞を採取することができれば、今回セントマザー産婦人科医院が実証したように体外受精をすることができますが、これまでは非閉塞性無精子症の男性には前期精子細胞が存在しないと考えられていました。
このことによって不妊治療には新たな道が開けたと言えるので、妊活に苦労している夫婦は揃って検査を受けてみてはいかがでしょうか?
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