「床上げ」という言葉があるほど、産後はしっかり休んで育児だけに専念することが大切。頼る人がいないから、できるから、と、育児や家事をがんばって、産後に無理をすると、産後うつや、更年期障害の原因にも…。体力回復も遅れ、いいことがありません。
産後のママは十分に体を休めることが大切とされ、布団を上げることを意味する床上げは出産して3週間程度経ってからにするよう心がけましょう。
できる限り周囲の人に甘えて家事をお願いし、新生児育児に専念して無理をしないことがポイントだと言われています。
出産をしてからもすぐに動けるものなのですが、安静にしていないと開いた骨盤が元に戻らずに体の回復が遅れてしまうことがあります。
骨盤がしっかりと閉じていない場合、姿勢が悪くなったり臓器の下垂が見られたり、太りやすくなることもあります。
また、産後にすぐに無理をすることは産後うつや更年期障害への悪影響があるとも考えられているため注意しなければいけません。
・産後に休まないことで起きる不調とは
赤ちゃんのお世話は24時間フルに続くものなので、産後で体力が低下していると産後うつになる可能性が高いと言われています。
疲れをしっかりと取り除くことは気力を高めることに繋がるので、産後うつにならないためにも休養を十分に取ることは必要だと考えられます。
さらに産後にゆっくりと休養しなかった場合、後々迎えることになる更年期にも悪影響が出てくると言われているのです。
更年期は閉経する前後の5年を合わせた10年くらいの期間を指しますが、この時女性ホルモンが急激に減少することによって、様々な体調不良や気持ちの落ち込みなどが起きます。
一般的に更年期障害と呼ばれる症状に対して、産後の休養が関係していると言われていることからも休むことは大切です。
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