夕暮れの検問中、警官は、一見、普通の夫婦と子どもが乗る車に違和感を感じました。
後ろに座る子どもの異変に気付いた時、違和感の正体が分かります。
これは残虐な誘拐殺人犯から子どもを救った、実際にカナダであった奇跡のエピソードです。
●カナダで実際に起こった、世界各国のメディアが注目した事件とは・・
これはカナダで実際に起きた事件です。
犯罪が多発するその街で、大規模な検問が行われることになりました。
この事件は各地に設置されていた検問所の一つで起こりました。
この検問は、警察官数名による簡易的な検問で、運転手に簡単な質問と、手荷物チェックをする程度の内容だったそうです。
中には、不審ではないと判断された人は、手荷物チェックもなしで通過させていたそうです。
そんな夕暮れの検問中、一台の車がやってきます。
その前の席には、仲の良さそうな感じの良い夫婦と、後部座席には子どもが一人座っていました。
質問にもにこやかに答える夫婦の様子に、警察官は感じの良い人たちだ、と思ったものの、同時に違和感も少し感じたと言います。
荷物チェックもなしで通過させようしたその時、後部座席の子どもに目をやった警察官は、この感じの良すぎる夫婦に対する違和感の謎が解けたのです。
その子どもは、声を出さずに口パクで「ヘルプ」と警察官に訴えていたのです。
子どもは前にいる2人に気づかれないように、警察官に必至に助けを求めていたのです。
●人は見た目では判断出来ない!
その子どもの異変に気づいた警察官はすぐさま拳銃を取り出し、その夫婦に車から降りるように促しました。
後部座席の子どもは保護され、荷物チェックも行われました。
夫婦の荷物には、拳銃や血の付いたナイフが数点あったのです。
実は、この夫婦は、後部座席の子どもを誘拐し、殺すつもりだったのです。
さらに、すでに他の子ども2人も殺害していた、極悪犯だったのです。
警察官の勘の良さ、子どもの機転によって、大切な幼い命が救われたこの事件は、世界中で話題になりました。
決して人は見た目だけでは判断出来ない、ということを再確認させられますね。
Photo by Daniel Lobo