中国の農村部の貧困な家庭で、保護された子どものニュースです。
●豚以下の環境で放置されていた子を救出
中国のとある農村で、先日、豚と一緒に放置されていた７歳の男の子が救出されるニュースがありました。
７歳という実年齢にかかわらず、体格は３歳児程度で、言葉も全く話せませんでした。
豚でさえ天候が悪い日や夜は小屋に戻されて寝るにもかかわらず、この子は天気が悪くても夜でも、冷たい地面でうずくまり、膝を抱えて寝ていたそうです。
実の両親から家畜以下の扱いを受けていたのです。
近所でもこの男の子を見かけてはいましたが、誰も通報をすることができずにいました。
この子の父親がたまたま家畜運搬用の三輪車に、豚を載せている写真を誰かがＳＮＳに投稿。この写真に男の子が写っていたことからネット上で父親の子どもに対する扱い方への批判が世界中から殺到し、ようやく救出されたのです。
男の子は、豚と一緒の生活をさせられ、母親からもらえるわずかな残飯を、豚と分け合いながら食べて飢えをしのいでいた男の子。
近所の人の話では、それ以外にも頻繁に母親から虐待を受けていたといいます。
栄養失調により体格は３歳児程度で、言葉を教えられていないため言葉を話す事が全くできない状態でした。
救出される際、７歳の男の子の周辺は異様な匂いが立ち込めていました。
豚と一緒の生活を余儀なくされ、糞尿まみれで生活していた上に、母親からの虐待の傷が体中に無数にあり、その上に寒い冬も外での生活をさせられていたため、傷も治りにくく、出血したまま、雑菌で化膿した状況で生活していました。
スタッフが上げたお菓子をとびきりの笑顔で食べる表情は、見ている側が悲しくなるほどです。
この家には救出された子の他に３人の子どもがいましたが、同じような虐待を受けて既に亡くなっていたようです。
この子だけが亡くなる前に奇跡的に救出されました。
この子はスタッフの計らいで、まず病院で怪我の治療や精神的なケアを行なった上で親戚の家で引き取られることになりました。
引き取られる家で人間らしい生活を送れることを願わずに入られません。
このような生活を強いられているのはこの子だけではありません。
貧富の激しい地域では多くの子ども達が、虐待を受けたり放置されたりと苦しい生活を強いられています。
一人でも苦しみながら生きている子ども達が少なくなることを願ってやみません。
