小さい子どもを持つママやパパが怖いのが誘拐です。
考えたくもない話ですが、実際に、誘拐事件は世界中で起こっています。
ここで紹介するのは、誘拐された子どもを、バスの運転手が見事、救ってくれたお話しです。
●もしかして、誘拐された男の子…!?
アメリカ・サンフランシスコでバスの運転手をしていた男性は、いつものように運転をしていると、若い男性が一緒に幼い男の子を連れて乗車してきました。
一番後ろの席に座った2人ですが、男の子がいつまでも泣いているのを見て、直感的に嫌な予感がします。
その直後、彼は、このいつもとは違う、異様な胸騒ぎの原因に気が付きました。
彼は、ついさっき、警察から誘拐事件の話を聞いていたのです。
1時間ほど前に、「図書館から3歳の男の子が誘拐された」と説明を受けており、その男の子とバスの後部座席で泣いている男の子がそっくりだったのです。
運転手の男性の動揺は大きなものだったはずです。
しかし、誘拐された男の子であるとの確証はないですし、もしも本当にそこ子であったとしても、行動を一つ間違えば、男の子を危険にさらす可能性もあります。
●とっさの機転で、犯人に気づかれずに確認
そこでこの運転手の男性は、バスを停車させて、忘れ物のバッグがないか、乗客に聞き始めました。
そして、座席の点検をするふりをして、後部座席に近づきます。
若い男性と男の子の座っているところまで来て、2人の足元を確認。
誘拐された男の子の青いズボン、赤いサンダルが、警察の説明と合致したため、運転手の男性は、探し物をするふりをしながら、運転席で警察に通報したのです。
●スピーディな逮捕と男の子の保護に成功!
次のバス停に到着した際には、すでに警察が待ち受けており、男の子は無事に保護されました。
バスの運転手の的確で迅速な行動が、事件の解決につながったのです。
この運転手は、2人の子どもの父親でした。
「誘拐されたのはもしかすると自分の子どもだったかもしれない。僕は父親がすべきことをしたのだ」と語っています。
<出典>
https://www.youtube.com/watch?v=H0OZW4m9vgE
Photo by Leonid Mamchenkov