放火魔によって、家族全員を亡くしたうえ、自分も死にかけ、自分の美しい顔や、手足、皮膚までも失ってしまった6歳の少女。
クリスマスに欲しがったのはクリスマスカードでした。
アメリカのニューヨーク州に住む、8歳の女の子、サファイア・テリーちゃん。
彼女は2年前、6歳の時に、突然の放火事件により、自宅を焼かれ、家族全員を亡くしました。
父、母、兄、妹、そして大切な思い出のつまった家も、持ち物も、全てを失いました。
サファイアちゃん自身もまた、全身の70パーセント以上に大火傷を負い、生死をさまよいました。
手足や唇など全身の広範囲の皮膚を失ってしまったのです。
ようやく一命を取り留め、その後は叔母のリズ・ドルダーさんと暮らしています。
さらに火事の3か月後には、壊死した手足を切断する治療を受けています。
毎日、痛みを抱え、50回もの手術を受けながらも、笑顔で毎日を過ごしているサファイアちゃん。
そんなある日、クリスマスが近づき、ツリーの形をした、大きなクリスマスカードホルダーを買ってもらいました。
「このツリーを手紙でいっぱいにしたいな」とサファイアちゃんは期待に胸をふくらませます。
でも叔母のリズさんはそれを見て「そこまでたくさんは、もらえないかも…」と内心気がかりでした。
そこで、リズさんはサファイアちゃんをがっかりさせないために、1枚でも多くカードをもらえればと、フェイスブックにメッセージを載せました。
「クリスマスカードをくれるお友達は何人いるかな?」
するとまたたくまに世界中に拡散し、サファイアちゃんあてに数万枚のクリスマスカードが届いたのです。
世界中から届いたカードは、様々な言語でメッセージが書かれています。
プレゼントも届きました。
さらに、サファイアちゃんを支える家族のための生活資金として30万ドル(約3,600万円)も集められたそうです。
また、フロリダの大人気テーマパーク「ディズニーワールド・レゴランド・シーワールド・ユニバーサルスタジオ」への1週間の旅行までプレゼントされました。
女の子なら誰もが憧れるプリンセスの姿にドレスアップして、大興奮してはしゃぎまわったそうです!もちろんその費用も支払い済みだったというから、素敵ですね。
サファイアちゃんは、現在も酷い火傷の後遺症で、手足を切断したり、何度も入院、手術を繰り返し、痛みを抱えながら生きています。
それでも希望を失わず、明るい笑顔を輝かせるサファイアちゃん。
これからも元気に素敵な女性へと成長していく姿が楽しみですね。
<出典>
https://www.facebook.com/Schenectadyssupersurvivor/