もうすぐクリスマス。
子どもたちへのプレゼントはもう決まったでしょうか?
今年初めてサンタさんになるママ、毎年バレないようにプレゼントの確保に奮闘しているママたち…世界中で大勢のサンタさんが、子どもの笑顔を見るために思案していることでしょう。
楽しいプレゼント選びについて、消費者庁は、子どものために安全なおもちゃを選ぶよう、呼びかけています。(12月7日)
●クリスマス過ぎにはおもちゃの事故が多発
クリスマス明けには、日本中で新しいおもちゃや遊具を手に入れた子どもたちが、遊びはじめますが、それと同時に、慣れない道具でケガや事故が多発します。
では、安全なプレゼントの選び方や、事故を防ぐ遊び方とは、どんなものなのでしょうか?
●おもちゃの選び方・注意点
【1】STマークのついたものが安心
日本玩具協会「STマーク」のついたおもちゃは、安全基準をクリアしています。
14歳以下の子ども向けに「安全面について注意深く作られたおもちゃ」として業界が推奨しているものにだけ付けられています。
安全なものを贈りたい場合、ぜひこのマークを参考にして選びましょう。
◆STマークの合格基準の例
「先端が尖っておらず、傷つけない」
「18カ月の子ののどを通過しないサイズである」
「身に着けるおもちゃの場合、燃えにくい素材でできている」
「鉛などの重金属や化学物質など、有害な物質が含まれていない」
逆にSTマークのないものは、上記を満たしている保証はない、ということになりますね。
【2】子どもの年齢にあったものを
おもちゃには対象年齢があります。
年齢に合わないおもちゃは、正しく使用できず、事故につながる恐れがあります。
洋服やおもちゃは、「長く使えるように」と、つい大きめ、対象年齢高めを選んでしまう傾向があるようですが、その子どもが使うとどんな事故が起こりうるか、遊び方、サイズなどをよく検討して選ぶようにしましょう。
【3】小さな部品の誤飲に注意
たとえ対象年齢に合ったおもちゃでも、年長の兄姉が遊ぶおもちゃのパーツを、年下の弟妹が誤飲して窒息する事故が起こっています。
小さな部品の含まれるおもちゃで遊ぶ場合は、子どもから目を離さず、保管場所にも十分に気を付けるようにしましょう。
まとまった部品でも、子どもが噛んで、パーツがバラバラになることもあります。
●子ども向けの乗り物の注意点
家の外で遊ぶ、乗り物系の遊具も事故が起こっています。
自転車、キックスケーター、ペダル無しの二輪遊具などがこれに当たります。
【1】ブレーキの有無や止まり方を確認し、乗り方、遊び場所に十分配慮しましょう。
坂道で止まれずに起こる事故や、スピードが出すぎて転倒した時に頭を強打する事故が相次いでいます。まず先に、速度を落として止まる練習をさせるようにしましょう。
【2】ヘルメットなどの防具を着用させて、交通など、ルールを守って遊ぶよう、徹底させましょう。
止まれずに顔面や頭部を激突して、最悪の場合、亡くなる事故も起こっています。
楽しい遊びの時間が、悲劇とならないように、保護者が配慮しましょう。
●その他のトラブル
見慣れないものが目の前にあると、つい小さな手でつかんでしまいます。
【1】ボタン電池
電動のおもちゃには電池が不可欠です。
光るおもちゃや、リモコンなどのボタン電池を飲みこむ誤飲事故も起こっています。
特にボタン電池は短時間で消化管に潰瘍ができるなど、重篤な症状につながりやすいので、電池交換するときの、短時間の「ちょい置き」や捨てる場所に十分注意するようにしましょう。
【2】磁石
マグネットでくっつくタイプの立体パズルや、釣りのおもちゃなど、意外と磁石を使ったおもちゃはたくさんあります。
磁石と金属を同時に飲み込むと、消化管の内壁を挟んで炎症をおこし、腸に穴が開くなどの被害が起こります。
赤ちゃんがいる場合は特に、管理には十分気を付けましょう。
●楽しいクリスマスを!
今年はクリスマス・イブが土曜日、クリスマス当日が日曜日です。
「パパと一緒に新しいおもちゃで遊ぶ!」という家庭も多そうですね。
楽しい時間が、子どもたちの永遠の宝となるように。
ぜひ安心なおもちゃで、安全に遊べるといいですね。
Source:
消費者庁
お子様用の玩具や乗り物は、安全面に気を付けましょう
~クリスマスなどの時期、プレゼントを購入する際にも注意~
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/161207kouhyou_1.pdf
STマークについて
http://www.toys.or.jp/jigyou_st_top.html
Photo by Abigail Batchelder