出生前診断ができるようになってからしばらく経ちますが、どのくらいの人が受けているのでしょうか。
高齢出産の人ほど受けた方がいいと言われる出征前診断について見てみましょう。
・出生前診断の受診率
ある調査会社によると、1200名の妊婦の内、9週から18週頃まで受ける出生前診断を受けたあるいはこれから受ける人の割合は17%だそうです。
想像よりも多いと思う人もいるかもしれません。
受ける予定はないという人が83%ということですが、では年齢別の割合はどうなっているのでしょうか。
高齢出産の人ほど受ける割合が多いと思われがちな出生前診断ですが、最も多いのは20代のおよそ46%で、次いで30代がおよそ42%となります。
ですから赤ちゃんの健康状態に不安を抱えるのは誰でも同じと言えるでしょう。
・なぜ出生前診断を受けたのか
出生前診断を受けた人に、なぜ出生前診断を決意したのか聞くと、診断結果で異常がなければ心穏やかになるから、という意見が多く見られます。
また病院の検査項目にあったから、という意見もありました。
もちろん出生前診断にはメリットもあればデメリットもあります。
出生前診断を受け、染色体異常が認められた人の90%は人工妊娠中絶を受けているのです。
今お腹に宿っている命の選択肢が増えたと言えば聞こえはいいですが、万が一異常ありと出たときに苦悩するのは良心であることに変わりないのです。
40歳以上の受精卵は80%以上が染色体異常を持っているとも言われる時代です。
出生前診断を受けることが正しいのか、間違っているのか、その判断も迫られていると言えるでしょう。
photo by Tamaki Sono