現在、世界中のどこかで、2分に1人、子どもが誘拐されているといわれています。
多くのケースでは、残念ながら子どもが戻ることはなく、人々の記憶も消えてしまうのです。
●誘拐された子を忘れない工夫
しかし、誘拐から数年経っていても、目撃した人が通報してくれれば、子どもが助け出されるケースもあります。
けれども、誘拐発生から時間がたつほど、目撃証言が出てこなくなってしまうという現実もあります。
年間4~5万人の子どもたちが誘拐されているという国、ロシアでは、できるだけ目撃証言を集め、子どもを早く発見するために、国をあげて、プロジェクトをスタートさせたそうです。
●子どもの顔をいつでも思い出せるように…
なんと、自動車会社と協力して、自動車のボディに、行方不明になった子の顔写真と、情報を大きく表示したのです。
張り紙は、同じ場所でしか見られませんが、車はあちこち走り回るので、いろんな人の目に触れることが可能です。
現在はさらに多くの車に掲示できるよう、協力してくれる自動車オーナーを募っているそうです。
これらの施策が、子どもたち発見のための手がかりになるといいですね。
何よりも、子どもが誘拐されない、安心できる世界となることを望みます。
Photo by Donnie Ray Jones