親が子どもを思う気持ちはどんなものにも替えることが出来ない大きなものです。
しかし、世界を見渡せば、とても親とは言えない、残酷な話があるようです。
●夜、高速道路で見かけた異様な風景、女の子が歩いていたワケは・・
ロシアの西に隣接する国、ベラルーシで実際にあった話です。
とある男性が長い一日を終えて仕事場から自宅へと帰宅中、高速道路を走っている時に目にしたのは、とても異様な光景でした。
大人でさえ高速道路を夜中、歩くことはまずないでしょう。
しかし、その男性が目にしたのは、高速道路の片隅を、犬を連れた少女が歩いている姿でした。
4歳くらいに見えるその少女は、顔も洋服も汚れきっており、髪の毛もぐちゃぐちゃになっています。
長い距離を歩いたのであろう、サンダルもボロボロで、目は怯えきっています。
一見して普通の子どもではないと察知した男性は、その少女に水を飲ませてから福祉団体に連れて行きます。
その女の子は、両親が酔っ払っていて家に食べ物がなく、お腹をすかせていました。
アイスクリームが欲しいからと、隣町に向かって15キロの道のりを犬と一緒に歩いてきたことを男性に話します。
そんな距離を歩き続けてきた女の子は、途中で走って、転んで、手も骨折していました。
ひどい痛みに耐えながら歩いていたのです。
なんとか無事に心ある男性に助けられたこの少女は、福祉団体によって病院に連れて行かれました。
●アル中の両親から救うために女の子を養子に!
福祉団体の職員が、その少女の家を訪問した時、そのあまりにもひどい状況に驚きます。
なんと少女の母親は床に寝ており、父親はテーブルで寝ています。
2人ともアル中で、泥酔し意識はなく、家は荒れ放題です。
そんな両親が、少女の保護者として認めれるわけがありません。
救いなのは、その少女が病院での手当によって、心身ともに早く回復したことです。好奇心の強い、元気な明るい子に戻りました。
全てを見ていた男性は、女の子のお見舞いにも行き、帰る家も守ってくれる家族もないことを知って、彼女を養子にとる覚悟をします。
女の子は現在、保護してくれた男性やその家族と一緒に暮らし、学校に通い、友達もできて、元気に暮らしているそうです。
●アルコール依存による家庭崩壊
今回のアルコール依存症によるこの悲劇は、日本で起こったことではありませんが、親がアルコール依存症になって育児放棄をしてしまうケースが増えていて、世界中で問題になっています。日本でも同じようにアルコールによる家族崩壊は起きています。
この女の子は、無事に男性に救われ、養子にもらわれ幸せな結末となりましたが、小さな子どもを親の身勝手な行動で傷つけたくないと改めて思わされる、そんな話ですね。
<出典>Facebook
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Photo by Doug Belshaw