離婚後300日問題が改正されます。
離婚女性も非妊娠であれば、即再婚が可能になります。
女性だけの「離婚後300日問題」が改正されることで、何が改善されるのでしょうか。
●女性だけのルール、「離婚後300日問題」が改正される理由とは・・
これまで、日本では女性は全員離婚から再婚まで300日の空白期間が法律により必要とされていました。
つまり、女性は離婚してから300日経過してからでないと再婚が認められていなかったのです。
離婚した女性がその後、出産した場合、法律上、前夫の子どもと推定されるからです。
しかし、男性には、一切そういった制約はなく、離婚してから翌日にでも再婚できるのです。
これまでの法律では、離婚届を提出してから300日以内に出産した子どもは、遺伝的関係とは全く関わらず、前夫の子どもと推定されるために、戸籍上では、前夫と親子になってしまいます。
しかし、それを避けたい女性が戸籍上の手続きをあえて行わず、無国籍の子どもが大勢いることが問題となっています。
この問題を「離婚後300日問題」と言っているのです。
●DVで逃げてきたのに、元夫の子になってしまう
この離婚後300日問題のために、これまで女性は、DVで別れた前夫の子どもには決してしたくない、などの思いがあるために、仕方なく戸籍がない子どもができてしまう問題が浮上していました。
また、離婚の際に、女性だけにこういった制約があるのはおかしいとも言われていました。
今回の法律の改正では、妊婦以外は空白期間が短縮されますが、妊娠してる場合には、前のルールのままです。
ですから、子どもの戸籍問題はまだまだ完全には解決しないと言えます。
DNA検査が一般的になっているなか、これはかなり時代遅れなルールといえそうです。
極端な例ですが、たとえ夫婦であっても、妻がほかの男性の子どもを出産する、というケースもあります。
ですから、お腹の子どもの親が誰であるかを法律でしばり、離婚や再婚が自由に出来ない女性がたくさんいることは、とても大きな問題と言えそうです。
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