「もったいない」モッタイナイという、日本にしかない言葉が、世界中に浸透し、世界共通語になりつつあります。
そしてフランスでは、「もったいない」を実現する法律がスタートし、世界で話題を集めています。
これは、スーパーに対し「賞味期限切れ食品の廃棄を公式に禁止する」という、世界でも初となる注目の法律です。
●フランスでスタートした「もったいない」法律とは・・
世界には、極度の貧困により食べるものがなく、飢え死にする人が大勢います。
しかし、一方では、毎日のように大量の食料が廃棄されているのも事実です。
破棄されている大量の食料は、まだ食べられるものばかりです。
ヨーロッパではこういった食品の廃棄をやめようという動きが広がっており、フランスでは食品廃棄を禁止する法律が実際に成立しました。
フランスの上院では、満場一致により新しい法案「賞味期限切れの食品を破棄する法律」を可決しています。
この法律の効力は速やかに発揮され、すぐさまフランスの大手スーパーマーケットでは、調味期限の切れる食品の破棄が禁止され、その変わりに、それらの破棄されるはずだった食品は、人道援助団体に回されることになったのです。
食べるものがないと苦しんでいる人たちに、それらの食品が配られることになったのです。
この新しくスタートした法律の中には、さらに、食品をわざと捨てるスーパーマーケットに対しての罰則も盛り込まれていると言います。
これまでスーパーマーケットでは、倉庫周辺にある破棄された食品を求めてホームレスが集まってこないように、と、たくさんの食品を損なってきました。
これが法律によって人道支援のために有効活用されるようになったのは素晴らしいことです。
今後も世界では、人口の爆発的増加による食糧危機も切実な問題となっています。
日本でも、賞味期限切れの食品などを生活困窮者に配っているフードバンクのような団体があり、世界的に食品を大切にするための仕組み作りが進んでいます。
日本でもすでに始まっています。
子どもたちの未来のためにも、この問題はしっかりと考えてみたいですね。
日本での取り組みはこちらです。
賛同される方はぜひ支援を検討してみてください。
フードバンク・「セカンドハーベストジャパン」
http://2hj.org/
Photo by ben klocek