2016年4月14日に起こった熊本の大地震から、一晩が明け、徐々にその惨状が明らかになってきました。
まだ余震が続いている中、倒壊した家具や壊れた部分の片付けに追われる方々も多いでしょう。
どうかお気をつけて、安全にお過ごしください。
そして、行方不明の方たちが早く無事に見つかりますように。
一方で、東日本大震災から5年が経ち、防災意識が薄れつつも、この国が地震大国なんだと再認識させられた人も多いと思います。
被災されたママ達に聞いた、「赤ちゃんや幼児がいる家庭で、これだけは、やっておいた方がいい」ということをご紹介します。
●スプーンやコップで飲めるようにしておく
生後間もない赤ちゃんも、スプーンでミルクを飲むことができます。
普段母乳育児をしている場合、震災ではママの心労で母乳が出なくなることも多く、哺乳瓶を嫌がる子でも、スプーンなら飲めることが多いようです。
ミルクの場合も、清潔な哺乳瓶が手に入らない時に、スプーンやコップでの授乳ができると助かります。
日頃から、定期的に、母乳やミルクをスプーンであげる練習をしておき、スプーンでうまく飲めるようになったら、コップにもチャンレンジしてみましょう。
●ベビーケア用品はまとめておく習慣を
震災に備えて準備しておくもののリストは、ネットを検索すれば出てきます。
しかし、必須アイテムの抱っこひもを、いつ使うかわからない防災セットと一緒にまとめておくのは実用的ではないでしょう。
方法A:防災セットを毎月こまめに見直し、フルセットをリビングなどすぐ手が届く所に置いておく
方法B:災害時にしか使わない防災セットは玄関などにおき、いつも使うベビー用品と「持ち物リスト」は一か所にまとめて置く
いざという時、すぐに役にたつのはAの方法ですが、日々の子育てがありますから、Bの方法が実用的といえます。
必要な子供服や育児グッズは季節ごとにどんどん変わるし、一個しかないものを防災セットに入れてしまうと、毎日使えません。
その使い分けの一例をご紹介します。
●防災セットに入れておくもの
すぐ持ち出せるようにリュックなどに入れて、置きます
・粉ミルク(使い切りタイプ)、ベビーフード(定期的に使って買換えを)
・プラスチック哺乳瓶、スプーン、コップ
・水(ペットボトルを定期的に買換え)
・おしゃぶり(普段使わなくても避難所で泣き声抑制になる)
・おしり拭き(ウェットティッシュがわりにも重宝)
・おむつ(圧縮袋に入れるとかさばらない)
・タオル・ガーゼハンカチ(古いものをいくつかストック)
・エコバッグ・ビニール袋・大要領ゴミ袋(いろいろ使える)
・簡易トイレ(おむつ卒業している場合)
・懐中電灯や笛などの一般的な防災グッズ(市販キットが便利です)
・連絡先リスト一覧(携帯の電池切れでも、家族の電話番号がわかるように)
●防災リストに書いて、リストと一緒に一か所にまとめておくもの
日常生活で使いつつも、災害時にすぐに持ち出せるようにしておきます
・母子手帳(なくすと予防接種の履歴などがわからなくなる)
・お気に入りのおもちゃ(精神安定になる)
・下着・服(上下 3組くらい)・上着・靴下など
・靴(つかまり立ち以上の子に。抱っこして逃げる時も忘れずに)
・爪切り・体温計・保湿クリーム・綿棒(避難所で手に入りにくい)
・抱っこひも(災害時は必須)
・授乳ケープ(人前で授乳しなきゃいけない時も)
・レインコート(ほこりや強風などしのげる)
・マグ
・いつも使ってるタオルケットなど
上手に使い分けて、実際に生活に支障なく、かつ震災時にスピーディに持ち出せるといいですね。
●いろんな状況での避難方法をイメージしておく
また、いろんなパターンを想定して、どのように、どこに避難するか、考えておきましょう。
安否確認の伝言ダイヤルを使ったり、自宅で避難訓練をしてみると安心です。
・家族そろってる場合
(避難所までの道順をチェック)
・母子で家にいる場合
(どのご近所さんと連携すればいいか、話あっておく)
・子供が園や学校にいる場合
(お迎え方法などのチェック)
いざという時は、「頭が真っ白になってしまって、子どもと体一つで飛び出した」ということも多いと思いますが、備えてあれば、反射的にものを掴んで逃げることができます。
ぜひ、今日から準備をはじめましょう。
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joel