海外でのお話です。
郵便配達をしていたロンは、「捨てる手紙をください」とある1人の少年から頼まれました。その理由を少年に聞くと、驚きの答えが返ってきたのです。
どうして少年は、捨てられる手紙を集めていたのか、そして、それを聞いた郵便配達員はどんな行動をとったのか、とても心温まるエピソードです。
普段のように手紙を配達していた郵便配達員は、不要な郵便物が入れられているコンテナを物色している1人の幼い少年の姿を目にします。
12歳の少年が、いらない郵便物の中を探っていたのです。
不審に思った郵便配達員は、「捨てる手紙の中から何を探してるのか?」とその少年に聞きます。
その時、この少年は驚きの言葉を口にします。
「僕は自分で本を買うお金も、図書館に行くバス代も持っていない。だから手紙を読みたいんだ」という答えが返ってきたのです。
この答えに郵便配達員は驚き、そして小さな少年の「読みたい」という気持ちを大切にしたい、と考えました。
そこで郵便配達員は、捨てる手紙を渡す代わりに、Facebookでこの少年のことを紹介、彼に本を送ってくれるようにとお願いをしたのです。
瞬く間にこの少年のことは広まり、たくさんの本が少年の元に届けられました。
一日中ネットやゲームばかりしている子どもが多い世の中で、この少年の「読みたい」という気持ちに、たくさんの人たちが感動しています。
このお話は、海外サイトで紹介され、瞬く間に話題を集めました。
この活動は、さらに広まり、「本を必要とする人のもとに届けよう!」というコンセプトで、読み終わった本を、学校や児童養護施設に届ける活動が続いています。
Photo by Stacy Spensley