娘をチャイルドシートに乗せず、車を運転していた男性が、警察に見つかります。
しかし警察官は罰を与えるかわりに、驚きの展開となったのです。
●違反切符の代わりに警察官が与えたのは
アメリカ・ミシガン州に住む28歳の男性、ラヴォンテ・デルさんは、ある日、3歳の娘を後部座席に乗せて、車を運転していたところ、パトカーに車を止めるように促されました。
彼は咄嗟に、「まずい!」と思います。
そうです、彼は娘を、チャイルドシートに乗せていなかったのです。
そもそも車にチャイルドシートを取り付けることすらしていませんでした。
車を呼び止めた警察官は、まず「どうして娘さんを、チャイルドシートに乗せていないのか?」と質問します。
こういったケースでは、いきなり高圧的な態度に出る警察官も多いですが、あくまでも理由を質問してきた警察官に、デルさんは心を開きます。
彼は、金銭的な理由から、買ってやりたくても娘のチャイルドシートを購入できないことを警察官に説明しました。
これを聞いた警察官は、彼に、自分の後についてくるように言います。
デルさんと娘さんはパトカーに乗せられました。
警察官が向かったのは大型店のウォルマートです。
この警察官は、娘さんのために、ここでチャイルドシートを買ってくれたのです。
違反切符を切られるとばかり思っていたデルさんは、娘さんが大好きなピンクのチャイルドシートを買ってくれた警察官に感動します。
さらにデルさんは「白人の警察官の彼が、黒人の俺に、だよ」と語り、こんな親切な警察官がいることを知ってもらうため、Facebookに公開しました。
そして、この警察官のスカリオーネ巡査がインタビューを受けた際、「警察官として当たり前のことをしたまでだよ。子どもの安全を守るためにはチャイルドシートが必要でしょう?」
と語っています。
これを見た人たちからは、「警察は彼を見習うべき!」など多くの反響が得られました。
確かにアメリカでは、警察官の不祥事、暴力なども多く、白人の警察官が黒人を虐待する映像など、日本人以上に警察官のイメージが悪いそうですが、このように、心ある人もたくさんいるのですね。
<出典>
https://www.youtube.com/watch?v=8DVkAbbvdHQ
Photo by Kathy Kimpel