車で出かけているときに車の窓にサプライズを見つけたらどのような気分になるでしょうか。
実際にアメリカで起こったあるサプライズについて見てみましょう。
・窓に挟まっていたメッセージ
ケヴォン・スミス・シニアさんは3カ月になる息子がいます。
ある日レストランで朝食を取っていると、ある老夫婦が向こう側の席からこちらをちらちら見てきていることに気づきました。
どうして老夫婦は自分たちを見ているのか、気になったケヴォンさんでしたが、食事を終え、支払いを終えて車に戻るとあるメッセージが車の窓に挟まれていました。
それは今日の分の食事代を私たち夫婦に支払わせてほしいという手紙でした。
そして子供と一緒にいる時間を許される限り楽しんでほしいこと、応援していることが書かれていたのです。
ケヴォンさんはこのメッセージに驚いたのですが、手紙には食事代も挟まれており、感動したと言います。
・ケヴォンさんが本当に感動したこと
ケヴォンさんは自身も父親がいなかったため、自分の子供の面倒を見ることができない親が増えてきたことを嘆いています。
そんな中、ケヴォンさんは自分が持てる愛情を息子に注ぎ、息子が求める愛情を答えてあげられるよう努力しています。
地元のフットボールチームのコーチをしているケヴォンさんは、生きる上で必要なチームワークと尊敬し合うことを子供たちに教えています。
以前は給料をもらっていたコーチ業ですが、現在は完全なボランティアで若者を育てる業務に携わっています。
老夫婦の申し出はケヴォンさんが父親として慕われていることから起こったことなのでしょう。
ケヴォンさんも今回の出来事を息子が大きくなったときに伝え、やさしさに応えていきたい、努力していきたいと言います。
愛情を人に与えることは簡単なようで意外と難しいことかもしれません。
ですが愛情を与えることも受けることもすべて一緒に行われていることですから、ケヴォンさんのようなやさしさが人に何かを与え、考えさせることができるともいえるのではないでしょうか。
Photo by Terence Nance Kevon Smith Sr.