世界中を見れば私たちが想像もつかないような病気がたくさんあります。
今回紹介するのは成長し続ける病気と戦った少年とその家族の感動ストーリーです。
・成長が止まらない病気
アメリカ合衆国オハイオ州に住むヤコブ少年は現在15歳ですが、生まれたときは未熟児でした。
しかし出生体重が5500gと正期産で生まれた赤ちゃんの1.5倍もの体重を抱えて生まれてきたのです。
さらに1歳になるころには小学生と同等の24キロに達し、その後もどんどん体重は増え1年あたり45㎏体重が増えていったのです。
そんな成長を続けたヤコブの体は15歳の時点で320㎏、身長は196㎝と高いのですが、それにしては体重はお重たすぎます。
当然両親はヤコブの健康を心配し、しかも増えた体重が心臓血管および呼吸器の障害、肝臓肥大にむくみ、糖尿病などを抱えてしまったのです。
このまま肥満の状態が進むとヤコブの命にかかわるということで家族はどうすればいいのか解決策を探して回りました。
・病気の原因と解決法
なぜヤコブが15歳で320㎏もの体重になってしまったのか、それは先天性ホルモン異常によるものでした。
しかし治療法が見つからず15年もヤコブの体は成長を続けてしまったのです。
ヤコブが15歳になったとき、シンシナティ・こども病院医療センターによって胃のバイパス手術が提案されました。
両親はヤコブの健康状態が少しでも改善されるのならと胃の切除手術を決意したのです。
しかし手術するためにはまず減量しなければならず、ヤコブは辛い減量を続け、35㎏体重を落としました
そして2013年7月15日、とうとうヤコブの胃のバイパス手術が行われたのです。
手術は3時間半で無事に終了し、ヤコブの胃は卵ほどの大きさになりました。
その後は少しでも体重が減るよう栄養士や理学療法士の指導のもと食事療法と運動療法を続けることになりました。
家族と友人のサポートの甲斐あって、ヤコブは手術から3カ月で68㎏の減量に成功しました。
みんながヤコブの減量を喜び、祝福してくれたのをヤコブはうれしく思いました。
その後ヤコブはダンスを踊れるようになり、クラスでもユーモアがある愛される少年として人気者となっているのです。
Photo by Crushing Weight: Jacob’s Story | A Cincinnati Children’s Documentary