「わたしと同じ！」変わった人形を抱きしめて少女が涙した理由

アメリカのテキサス州に住む１０歳の女の子、エマちゃんは、両親からちょっと変わったお人形をもらって、涙を流しました。

●特別なお人形

アメリカの女の子たちの間で大人気のアメリカン・ガールという人形があります。
これは、身長４６センチほどの大きなバービー人形といった感じの人形で、８歳から１１歳の女の子を対象にして、肌や髪の色もいろんな種類が発売されています。

エマちゃんも両親からこのアメリカン・ガールをプレゼントしてもらいます。
エマちゃんと同じブロンドで、瞳や肌の色など、見た目がそっくりなお人形です。

しかし、箱を開けて人形を見たエマちゃんは「うそ！冗談でしょ！」と声をあげて、驚きのあまり、思わず箱を閉めてしまいます。

そして、ドキドキしながら箱を開けて二度見。

「私と同じ足～～！！」と感動して、歓喜の声をあげます。

そう、この人形には、右足がなくて、代わりにかわいいピンクの義足がついていたのです。

エマちゃんは、実は、右足が義足で、両親からプレゼントされたこのアメリカン・ガールは、エマちゃんだけの特別なアメリカン・ガールだったのです。
そうです、両親は、エマちゃんのために、義足をしたアメリカン・ガールを贈ったのです。

エマちゃんの母親は、義足を作っている会社に、市販のアメリカン・ガールを特別にカスタマイズしてもらえないかと、依頼してみたのです。

四肢の不自由な人達のために義足や義手を作っているニューヨークにある会社は、エマちゃんの母親からこの依頼を受け、快く引き受けてくれたそうです。

もちろん、普段は、人形などは作っていない会社です。

自分と全く同じ足を持つ人形をしっかりと抱きしめて、「私と同じ人形を作ってくれてありがとう！」涙を流すエマちゃん。この人形を作ってくれた人たちに感謝のメッセージを送っています。

なんとこの会社は、依頼があれば、無料でアメリカン・ガールをカスタマイズしており、車いすや松葉杖などのアメリカン・ガールなども作ってくれるそうなのです。
小さな女の子にとって、この義足のアメリカン・ガールは、「一人じゃないだよ！」という、大きな勇気を与えてくれる素晴らしい贈りものになったことでしょう。

この動画がフェイスブックで公開されると３千万回もの閲覧数を瞬く間に記録し、たくさんの人たちを感動させています。