障害を持つ人にとって補助具は欠かせない生活道具の一つですが、それが突然失われたとなると大変です。
アメリカに住むリアム君も義足がなければ歩行ができない一人ですが、彼の義足が盗まれてしまったのです。
・義足なしには遊ぶことができない少年
アメリカのカリフォルニア州に住むリアム君は4年前にこの世に生を受けましたが、FATOCO症候群という先天性の病気で右足の骨が欠損した状態で生まれました。
そのため9カ月で右足を切断し、義足なしには自分の足で歩くことができません。
しかし小さいころから付き合ってきた義足ですからリアムくんにとって義足は自分の一部で、今では双子のお兄さんと遊ぶことが大好きです。
そんなリアムくんに悲劇が襲ったのは2016年7月24日、家族で海水浴に出かけたときのことです。
初めて海水浴に行ったリアムくんは新しい義足をつけていましたが、古い義足に付け替えて海を楽しみました。
しかしリアム君一家の荷物は海水浴から戻ってくるとなくなっていたのです。
・世界中にいたサンタさん
家族がリアム君に義足がないと言うと、リアム君はサンタさんにお願いすると答えました。
一番ショックなのはリアム君のはずなのに、4歳ながら周囲を気遣う言葉を発せられるリアム君に家族は驚いたそうです。
両親はSNSサイトを通じリアム君の義足だけでも返してほしいと訴えました。
多くのシェアを得た投稿はニュースでも報道され、多くの知らない人たちが寄付をしてくれました。
そして開設からわずか1日で目標であるおよそ195万円を達成したのです。
しかもカリフォルニア州にある会社がリアム君の義足を無償で作りたいと申し出てくれました。
通常は数週間かけて出来上がる義足を、リアム君のためにたった2日で仕上げてくれたのです。
リアム君が好きなゴーストバスターズ仕様の新しい義足、さらに海に入っても大丈夫な義足を1本プレゼントしてくれるということでリアム君一家は7月のサンタクロースとなってくれた大勢の人に感謝してもしきれないと言います。
Photo by https://www.gofundme.com/liambrenes