夢は誰でも共通して持つことができるものですが、わずか0歳で足を失った少女は夢をかなえるためにほかの人の何倍も努力をしなければなりませんでした。
・0歳で足を失った少女
ジェンマ・ケリーちゃんは生まれたとき手の指が3本ずつ、右足は足首から下がありませんでした。
医師からその事実を告げられジミーさんとタマラさん夫妻は最初戸惑ったと言います。
体そのものは健康ですが、歩く、遊ぶといったほかの子供ができることがなかなかうまくできないのです。
ですが母タマラさんはジェンマちゃんに普通の人生を送ってほしいと願いました。
障害がジェンマちゃんの人生を大きく変えることがあってはならないと考えたのです。
医師はタマラさんに様々な提案をしましたが、タマラさんは決断がなかなかできませんでした。
そして最終的に選択したのはジェンマちゃんの右足を膝から切断する、ということだったのです。
・ジェンマちゃんが持つ夢
生後9カ月にして右足を失ったジェンマちゃんは11カ月で義足を付けるようになります。
同じ年頃の子どもたちと同じように育ってほしいと願った両親はジェンマちゃんにスポーツをさせることを思いつきました。
確かに運動すれば自分の体の動かし方を覚えることができますし、義足になれることもできるでしょう。
アドレナリンが分泌されますからジェンマちゃんにとってはプラスに働くはずと思ったのです。
そしてジェンマちゃんが大きくなるにつれ、チアリーダーになるという夢を持つようになります。
ほかにもティーボールや自転車、トランポリンなどほかの子どもと何ら変わりない遊びができるのです。
こうしたジェンマちゃんの成長に両親はただ驚かされるばかりだと離します。
もし何かつまずくことがあっても、両親は一緒に乗り越えようとします。
新しい義足があればチアリーダーになることも不可能ではないでしょう。
困難にぶつかったとき、どう乗り越えるかは前向きにポジティブに考えることに答えが見いだせるのかもしれません。
諦めないことの大切さをジェンマちゃんは教えてくれているのかもしれません。
photo by GlitterandFrills