子供の習い事は子供の得意不得意や興味などにつながりますから親御さんとしてもどんな習いごとをさせようか悩むものです。
時には子供の方から習いたいというものもありますが、あえて違うものを習わせるとしたらそこにはどのような意味があるのでしょうか。
・少年の夢と現実
アメリカに住むある少年がタップダンスを習いたいという夢を持ちました。
その夢を父親に話したところ、父親が息子に習わせたのは柔道だったのです。
なぜ父親は息子の夢であるタップダンスではなく柔道を習わせようとしたのか、そこには父親だからこそ息子に与えられる愛情があったのです。
これはアメリカの保険会社の広告CMで流れた実話なのですが、もちろん最初はなぜ父親がタップダンスを習わせてくれないのか少年は疑問に思いました。
少年は本当に楽しそうにタップダンスの動画を見ていたので父親がプレゼントした柔道着を見て戸惑いを隠せずにいたのです。
近所のいじめっ子たちからもからかい半分で、どこに行くのかなど声をかけられますが、気の弱い彼は顔を上げることができません。
柔道の練習も戸惑いばかりでついていけず最初はなぜ自分がこんなことをと思っていました。
・徐々に少年に自信を与えていく
しかし少年は帯の色が黄色、緑と変わっていき、深夜に及ぶランニングや縄跳びなどの練習の末に大会で好成績を収めトロフィーをもらうまでに成長します。
自身を付けた少年に父親がプレゼントしたのはタップダンスの衣装と靴、そして少年は喜んで父親に抱き着きお礼を言ったのです。
もう少年は近所のいじめっ子の冷やかしに対して顔を下げて速足で歩くことはありません。
父親が一緒に付き添って歩き守られながら道場に通うこともありません。
堂々と顔を上げて自信に満ち足りた表情で、タップダンスの衣装を身にまとい歩くことができたのです。
どんなことをするにも必要な自信を与えるためにタップダンスではなく柔道を習わせた父親の愛情を、今の少年なら理解することができるでしょう。
Photo by Dad Insurance For Fearless Dreams | @AmFamR