兄弟がいれば兄弟げんかもしますし、美しい兄弟愛を見ることもあります。
イタリアで起こった大地震によりある姉妹の行動が感動を呼んでいます。
・イタリアで起こった大地震
2016年8月24日にイタリア中部で起こった大地震は記憶に新しいですが、ローマから北へ150㎞ほど行ったところにあるペスカラ・デル・トロントという村も甚大な被害を受けました。
レスキュー隊の必死の救助活動が続く中、16時間後に発見された4歳のジョルジア・レナルドちゃんはレスキュー隊員も驚くほど無事だったと言います。
その代わり遺体で見つけられたのは同じ現場から発見された9歳の姉ジュリアちゃんでした。
なんとジュリアちゃんはジョルジアちゃんを抱きしめるようにして守り、命を落としたのです。
この姉妹愛に胸を打たれた消防士がジュリアちゃんの葬儀の際、棺の上に別れの手紙をしたため共感を呼んでいます。
・消防士が託した1通の手紙
消防士アンドレアさんがつづった手紙には、ジュリアちゃんを助けるためには手伝うことしかできず、到着が遅かったとしたら許してほしいと言いう文面から始まります。
もちろんアンドレアさんは一人でも多くの人を救うために懸命に活動していましたからそれを分かってほしいと続けます。
そしてアンドレアさんが自宅に戻ればジュリアちゃんは星となって見守ってくれると、知り合うことはできなかったけれど愛していると締めています。
ジュリアちゃんの棺は地元の消防士たちによって運ばれ、葬儀が執り行われました。
救助シーンの動画が残されていますが、ヘルメットをかぶった救助隊員たちが鉄骨などをよけながら懸命に4歳のジジョルジアちゃんを助け出すシーンが映し出されています。
無事にジョルジアちゃんが助け出されたとき、周囲は感動の拍手に包まれました。
しっかりと消防士に抱き着く様子は見ている方にもその力強さが伝わってくるほどです。
そして同時に起こった姉の妹への愛と、消防士の一通の手紙は新聞を通じてネットから世界へと発信され多くの人の心を動かしたのです。
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