これから紹介する物語は、海外で実際にあったお話しで、家族というものが私たちの想像を超えたものだということを教えてくれるものです。
●ある夫婦が3人の養子を受け入れた
ジュリア・ワシントンと彼女の夫は、すでに実の子どもが二人いたのですが、身寄りのない子どもたちに家庭を提供したいという意思を持っていました。
孤児院では、マイケル、ジェス、キャムデンという3兄弟が一緒に暮らしており、長男のマイケルは、6歳ながらも弟たちを守る、という気持ちの強い子どもでした。
次男のジェスは、小児脳性まひに苦しんでおり、この兄を必要としていました。
障害を持っている子どもが養子として迎えられることは、とても珍しいことです。
しかし、ワシントン一家は、この深い絆で結ばれた兄弟に心を奪われます。
養子を一人迎え入れるつもりだったものの、この3兄弟のうちだれか1人を選ぶことはできず、3兄弟みんな引き取ることにしたのです。
4人家族が一気に7人家族になり、しかも障害のあるジェスの世話もあります。
とても大きな挑戦だったはずです。
●さらに驚きの事実が
そんな時、さらに孤児院から1本の電話が入ります。
3兄弟にはもう1人、イライジャという、まだ2歳にもならない小さな兄弟がいたのです。
特別な治療が必要だったので、3兄弟とは離れた孤児院にいたといいます。
ジュリアは、とても胸を痛めますが、これ以上、世話の必要な小さな赤ちゃんを引き取ることはできませんでした。
●想像を超えた解決方法
そこでジュリアは隣に住む友人のジェイに相談します。
ジェイ自身も、幼い頃に養子として迎え入れられた経験を持ち、今もママとして身寄りのない子どもを引き取り育てています。
なんと、彼女はイライジャを引き取ることを快諾します。
ジュリアとジェイは、イライジャも3兄弟もみんな同じ家族のように育てようと誓い合ったそうです。
このおかげで、4兄弟は近くに住んで交流しながら、一緒に成長していくことができたのです。
そして、どの子も、実子と同じようにわけ隔てない愛情を注がれて、大切に育てられています。
まるで世帯の垣根を超えた、大家族のように、1つの大きな愛で包まれているのです。
なかなかマネすることはできませんが、とても素敵なお話しですね。
<出典>
https://www.youtube.com/watch?v=qVpLHR4Z0h0
Photo by Quinn Dombrowski