日本を代表する歌手であると同時に、ここ数年はスピリチュアルな癒しの伝道師として有名なのが美輪明宏さんです。美輪明宏さんは、人生の指針となる格言や名言を数々残していますが、子供の叱り方についてもいろいろなアドバイスをしているので、どのように叱ればいいのか分からない、という場合は参考にしてみるといいでしょう。 まず一番心に留めておきたいのが、「叱るには叱るだけの資格が要りますよ」という言葉です。 悪いことをしてはいけない、というのを教えるのは当たり前のことですが、自分が同じことをしていたらいくら叱っても子供は聞き入れません。例えば、体に悪いと分かっていてもタバコを吸ったり、面倒なことは後回しにしたりなど、大人でもやりたくないことはやらないという方は多いでしょう。それなのに「ちゃんとご飯を食べなさい」「言われたことはすぐやらなくてはいけません」と叱っても、子供からすると「自分はどうなの」となってしまいます。自分を律するのは大変ですが、子供が聞き入れてくれるように自分の悪いところを治して叱る資格を得ましょう。 子供を育てるのは親の義務ですが、その前に子供を産んだら深い愛情が生まれるので、義務云々の前に大切に育てようとするものです。しかし、子供は成長していくとともに言うことを聞かなくなったり、反抗したりするので、叱るときに感情的になってしまうこともあるでしょう。 美輪明宏さんは「感情で怒らず、理性で叱れ」ということを言っています。 感情で怒ると、反発や憎しみなどを生んでしまい逆効果です。「子供が間違った方向に行かないように伝える」ために、理性で叱ることが大切なのですね。
Photo by Torrey Wiley